循環器内科について
循環器内科では、心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患、不整脈、心筋症、心臓弁膜症、心不全などの
心疾患を中心に診察しています。
心臓血管外科とともに心臓血管センターを構成し、患者さんを中心としたチーム医療の提供を目指しています。
医師・看護師・コメディカルが24時間待機し、夜間・休日を問わず、緊急の検査・治療にあたっています。
循環器内科で診る病気
虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、高血圧症、動脈硬化症 など
診療内容と特色
国内トップクラスのカテーテル治療専門チーム
循環器内科では、24時間体制で循環器救急からすべての循環器疾患に対応しています。循環器内科の医師はそれぞれが多数の経験を積み、全国から当循環器科に集散した熱心な医師たちです。医療設備は最先端の設備を完備しており、特に心臓カテーテル機器は最新の血管造影装置を設置し、次世代のカテーテル治療に必要なハイブリッド手術室も完備しています。カテーテル治療専門チームがカテーテル検査、治療にあたります。
心臓カテーテル治療
年間1,000件を超える冠動脈カテーテル治療を行っており、全国でもトップクラスに入る経験症例数になっています。さらに、急性心筋梗塞や不安定狭心症などの緊急を要する治療に対しても常時循環器専門医が病院内に待機するシステムで、24時間いつでも変わらない最高レベルの治療を実践しています。患者さんの負担を軽減する目的で、日帰りでの心臓カテーテル検査、治療も疾患の程度に応じて行っております。
末梢血管カテーテル治療
当科では、糖尿病や人工透析患者さんの増加に伴う末梢血管病に対してフットケア外来を週1回(月曜午後)開き、動脈硬化疾患の診察、治療を行っています。ABI、皮膚灌流圧検査、末梢血管超音波検査、CT、MRAなどの血管スクリーニング検査を完備したバスキュラーラボを併設し、迅速に診断できます。必要に応じて侵襲の少ない末梢血管インターベンション治療(カテーテル治療)を主体として、下肢動脈インターベンション治療の他に腎動脈、頸動脈インターベンション治療なども行っています。末梢血管インターベンション治療も毎年症例数は400例を超え、全国トップクラスの実績となっています。また、平成20年より認可された脳梗塞、一過性脳虚血患者さんに対する頸動脈ステント治療も脳神経センターと共同で行っています。
リハビリテーションも充実しています
スポーツ選手でも足や腕の手術をした後には、リハビリテーションが必要です。心臓病の場合も同じく社会復帰のために心臓リハビリテーションが必要です。心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが一日でも早く社会生活に復帰することと、心臓病の再発を予防する目的で行います。当院では専門の心臓リハビリテーションセンターを設置し、心臓病回復期には心臓リハビリチームが運動療法、食事指導、薬物指導を多面的に指導し、患者さんの日常生活のケアに当たります。
モービルCCUを運用しております
当院専用の心臓病医用救急車。近隣の医療施設から要請があれば、人工呼吸器、除細動器、補助循環機器等を装備した救急車で医師が同乗し出動します。心臓超音波検査なども可能で、現場からの初期医療開始を目指します。
ライブデモンストレーションや
ワークショップを開催しています
当院では常に最先端の治療技術を習得し、実践しています。国内外からその技術指導の要望が多く定期的にライブデモンストレーションやワークショップという形で専門医の先生方との技術指導や交流の場を設けております。
治療法をオープンにすることと充分な討論をすることから我々も知識や技術の向上を図り、最終的には患者さまのよりよいアウトカムに帰結出来るように努力を重ねています。
当科の平野敬典医師と伊藤良明医師が中心となって横浜ライブデモンストレーション研究会(Yokohama Live Demonstration Conference)を立ち上げております。
国内外の学会への参加、各術発表、論文作成を行っています
当院ではカテーテル治療の治療成績をきちんと集約しその成績を調査し、常にさらなる成績向上のための努力をしています。
結果としてさまざまな循環器内科にまつわる国内外の学会のほぼすべてに参加するのみならず、学術発表も精力的に行っています。
論文執筆も行い、きちんと自施設の臨床成績を把握し向上に向けて努力をしております。
心臓血管センター長から一言
当院は一民間病院にすぎませんが、診療に当たる医師の大半は30-40代の最も頭も体も使える医師の集団で構成されています。常に日進月歩で進化する循環器領域の知識習得に努める一方で知識だけの医者にならないようにも指導しています。
すなわち充分な知識に加え沢山の臨床経験、成績をも融合し常に患者さまの視点に立った循環器診療というものを目指しています。
私たちは横浜市の東部地区において地域住民の方々や地域医院、診療所、病院から信頼される循環器内科でありたいと願い努力をしていますので、何かお困りでしたらいつでも御相談にいらしてください。
循環器内科は紹介状の有無、時間内外等にかかわらず原則的に必ず診療いたしますので安心してお越しください。
循環器内科専用紹介状
当循環器内科あてに患者さんをご紹介頂く際にぜひご利用下さい。貴院の様式でも構いません。
施設認定
日本循環器学会関連施設、日本心血管カテーテル治療学会認定施設
NCD事業について
当院では、患者さんの健康の向上ならびに臨床水準の向上のため、一般社団法人 National Clinical Database が実施するデータベース事業に参加しています。当事業に関するご質問は、ご遠慮なく担当医にお尋ね下さい。
診療実績
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019 年度 | |
冠動脈カテーテル手術 | 1,002 | 977 | 970 | 881 | 911 |
緊急冠動脈カテーテル治療 | 149 | 148 | 141 | 150 | 156 |
冠動脈カテーテル検査 | 2,179 | 1,935 | 1,897 | 1,781 | 1,831 |
カテーテル心筋焼灼術 | 136 | 172 | 216 | 248 | 278 |
ペースメーカー植え込み術 | 47 | 104 | 151 | 169 | 188 |
植え込み型除細動器 | 11 | 10 | 13 | 16 | 15 |
両心室ペースメーカー | 20 | 15 | 24 | 12 | 24 |
末梢血管インターベンション | 344 | 334 | 267 | 295 | 301 |
経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI) | 53 | 51 | 74 | 61 | 67 |
スタッフ紹介
心臓血管センター長 |
専門分野 |
循環器一般、冠動脈カテーテルインターベンション治療、血管内イメージング |
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学会専門医・認定医 |
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循環器専門医 |
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部長 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、心臓弁膜症カテーテル治療 |
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学会専門医・認定医 |
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循環器専門医 |
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医長 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、血管内イメージング、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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循環器専門医 |
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医長 |
専門分野 |
心エコー |
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学会専門医・認定医 |
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認定内科医 |
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医長 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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総合内科専門医 |
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医長 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医長 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
冠動脈カテーテルインターベンション治療、末梢血管カテーテル治療、フットケア |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
循環器内科一般、冠動脈カテーテルインターベンション治療 |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
循環器内科一般 |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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医員 |
専門分野 |
循環器内科一般 |
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学会専門医・認定医 |
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内科認定医 |
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専攻医 |
専門分野 |
一般内科 |
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学会専門医・認定医 |
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ICLSインストラクター |
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専攻医 |
専門分野 |
一般内科 |
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専攻医 |
専門分野 |
循環器内科 |
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専攻医 |
専門分野 |
循環器内科 |
メディア情報
1/6(水)よる7:30『NHK ガッテン!』に伊藤良明 心臓血管センター長VTR出演
1月6日(水)19:30〜20:15放送(再放送 1月13日15:10)のNHK総合ガッテン!「激痛でも放置!? 心筋梗塞の意外な落とし穴」に心臓血管センター長 伊藤良明による術中VTRが放映されます。
https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20210106/index.html
読売新聞に伊藤センター長のコメントが掲載されました
2019年3月24日の読売新聞「病院の実力〜神奈川編132 心臓病」に心臓血管センター伊藤良明センター長のコメントが掲載されております。
『循環器専門医』に当科見学レポートが掲載されました
日本循環器学会専門医誌『循環器専門医』138‐140頁、Vol.27, 2018に循環器内科の様子が掲載されました。
本記事は、循環器専門医の資格を取得された、金沢大学附属病院循環器内科の蒲生忠継先生に当科をご選択いただきレポートしていただいたものです。院長の三角をはじめ、不整脈科部長 酒井、循環器内科部長 平野、副部長 山脇らとともにハイブリットER、ハイブリット手術室、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)やアブレーションの治療風景などをご見学され、臨床診療と研究活動に勤しむ当科の様子を記事にしてくださいました。
今回、見学施設として当科をご選択いただき、執筆をしてくださった蒲生先生に感謝申し上げますとともに、今後ますますのインターベンション治療の発展に共に邁進してまいりたいと思います。
週刊朝日MOOK『手術数でわかるいい病院2018』(朝日新聞出版2018年2月27日発刊)に心臓血管センター 伊藤良明センター長のコメントが掲載されました
▶︎PDFでご覧になる場合はこちら。
※朝日新聞出版に無断で転載することを禁じる(承諾番号18-1138)
TOPICS
2021年2月5日にEAST liveが開催されました
本年初のライブになりましたが、無事開催ができ安堵しております。今回のライブは症例を少なくし、その分十分なディスカッションと時間をかけてライブ中継を行いました。


最初の症例はLADのProximal lesionをDCA aloneにて施行し、2例目はLADのcalcified lesionをOFDIガイド下にRotablatorによりAblationし治療を行いました。


そして3例目はRCAのCTOでしたが、実はDouble CTOで最終的にはRetorograde approachを併用して治療に成功しました。


最後は予定時間外でしたがWeb開催のためそのままライブ中継を継続しRCAのCTOをAntegradeにて治療し得ました。


終了した時間は予定時間を大幅に上回る18時を過ぎておりましたが、多くのスタッフや外部からご参加いただいた先生方のおかげで無事成功させることができ当院スタッフ一同感謝申し上げます。そして全国からご参加、ご視聴いただいた多くの先生方ご参加ありがとうございました。


我々の全く知らない全国の先生方に視聴いただけたということはコロナ渦にあって、新たなライブの形が構築されつつあるのではという可能性をも感じるライブでした。可能であればOnlineで先生方と双方向コミュニケーションなどもう少し円滑にとれるようにしてみてもいいかもしれませんが、そのあたりが今後の検討課題でもあります。


次回は4月に開催予定の我々が最も力を入れて開催する第3回横浜ライブデモンストレーションに向け準備を進めていきたいと思いますので、関係者の方は是非ご参加いただければと思います。
2/5(金)EAST live・4/16(金)4/17(土)横浜ライブデモンストレーション
令和3年が始まりました。
コロナ渦の中循環器内科では様々なイベントが予定されています。
まずは2/5にEAST liveというDCAおよびCTOにFocusを当てたWeb liveを開催予定です。
そして4/16~17は第3回横浜ライブデモンストレーションを開催します。このライブが循環器科の中では最も大きな、そして我々が最も力を入れているライブになります。多くのゲストオペレーターにお越しいただきHybrid開催でのライブを施行予定です。
その後もいろいろなイベントが予定されていますので、詳細が決まればupしていきたいと思います。
Web liveは医療関係者限定ですので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
10月30日に今年度2回目で通算4回目になるCTO summit IVを開催 いたしました
このCTO summit IVというのは4年前から毎年1度開催してきた当院循環器にとっては恒例のライブでしたが、今年は開催が危ぶまれましたものの、何とか開催に至り一同安堵しております。朝から夕方まで合計5例のCTO症例をHybridでライブ中継して多くの方にご参加いただきました。
今回のライブ中継は完全に自施設の機材のみを使用し映像および音声をWeb配信しましたが、大きなトラブルもなく終日放映ができたと思います。今後のライブはこのよ うな形での開催にシフトしていくのではないかと思いますし、その可能性を認識いたしました。
当日は座長、コメンテーターそしてミニレクチャーや症例検討などを多くの先生方にご協力いただきありがとうございました。
治療は伊藤が2例、小林が2例そしてゲストオペレーターに戸田中央病院の小堀先生を招き1例の計5例のCTO症例を治療させていただきました。
どの症例もそれなりのディスカッションポイントが存在し我々を含め非常に勉強になった一日を過ごすことが出来ました。
現在ライブ視聴をオンデマンドで配信できないか検討しております。詳細が分かりましたら横浜ライブデモンストレーションのHPの方にupしてまいりたいと思います。
コロナ禍で対面での討論ができない中、今後もこのような形式でのライブ中継を介した討論を行いつつ診療の質の維持と向上に努めてまいりたいと思います。
2020/10/16本年当院では初となるWeb 生liveを開催させていただきました。
300人近くの関係者の方に視聴いただき通常の対面のライブよりも多くの人に配信できたことは驚きでした。
症例は全部で9例用意しいずれの症例も論点の多い症例でしたが全症例とも問題なく治療を終えることができました。
当日は座長の先生やコメンテーターの先生のディスカッションで盛り上げていただき我々も勉強になりました。
また当院の医師のみならずコメディカルの皆が総力を挙げて協力してくれたおかげで我ながら満足のいくライブ配信ができたと思っています。
今後のライブの在り方もWeb配信というこれまでと違った方向に進んでいきうることと、その可能性を感じるライブであったとも思いました。
今回はOpen vesselの症例が中心で自分をはじめ、山脇、小林、毛利、堤医師が術者としてライブに出演しましたが、皆ライブのコンセプトの通りOCTguideでDebulkingを中心とした治療を実践してもらい当院の底力を実感しました。
10/30にはCTO summit IVを9:00〜17:30まで5部構成で完全生Web live形式で行います。症例は既に決定しており5例のCTOのみを終日治療します。かなり難しい症例も治療しますのでご期待ください。ランチョンではCTOの症例検討も行う予定ですので平日ですがお時間の許す方は是非是非ご参加いただければと思います。
視聴はCTO summitのチラシのPDFをPC越しでも読み取っていただければ入れますし、記載してあるURLに入っていただければ視聴可能です。もちろん無料です。医療関係者の方は是非ご参加ください。
【完全Web live開催決定】10/30(金)Yokohama CTO Summit IV
コロナ渦の中当院も数々のイベントなどを中止せざるを得ない状況にありますが、一方でWebを利用したイベントも全国で開催され始めています。
当院循環器内科でも各方面からの要望もあり年末に向けていくつかのイベントを予定しています。
一つは毎年開催していたCTO summit というライブデモンストレーションです。
今年は開催中止も検討しましたが、Web開催という形でCTO summit IVという形で開催する運びとなりました。
CTO治療に特化した毎年好評のライブデモンストレーションです。
初の試みでありますが、Webならではの距離感の近いライブが開催できるんじゃないかとも思っていますので医療関係者の方は是非ご参加いただければと思います。
その他のライブなども予定しておりますので順次ご報告いたします。
2019.12.05 PCI治療ワークショップが開催されました。
2019/12/5に本年最後のPCI治療ワークショップが開催されました。
今回も全国から6名の先生が来られ、前日の症例検討会から活発な討論と見学ができたと思います。
今回のワークショップでは3例の慢性完全閉塞病変に加え、ロータブレーターとダイアモンドバックを使用した石灰化病変の症例が数症例ありイメージングモダリティーを駆使した当院ならではのワークショップが開催できたと思っています。
とにかく忙しい一年でしたが来年も同様の活動ができるように循環器一同頑張っていきたいと思っています。
2019.11.14 冠動脈インターベンション治療のワークショップが開催されました。
今回も全国から総勢11名のDrに御参加いただき、ワークショップ前日の症例検討会から始まり有意義で活発なディスカッションが行われました。
慢性完全閉塞病変、高度石灰化病変、左主幹部分岐部病変などの複雑病変の治療を合計11例行い、全ての症例で無事成功することができました。
Retrograde approachによる典型的な慢性完全閉塞病変や、ロータブレーター・ダイアモンドバックを施行した高度石灰化病変を、山脇医師、小林医師、阪本医師、毛利医師により治療しました。それに加え、伊藤良明医師によりADR(antegrade dissection re-entry)テクニックが必要になった難易度の高い慢性完全閉塞病変と、DCA(directional coronary atherectomy)による左主幹部分岐部のステントレス治療が行われました。
症例数も多く3つのカテーテル室を常時稼働し、御参加された先生方にも積極的にカテーテル室に入っていただきました。先生方とのディスカッションをしながらとても良い治療を行うことができたと思います。
今後も引き続きワークショップならびに院内ライブを開催していき、より良い患者様の治療とインターベンションの発展・教育に努力していきたいと思います。
全国から御参加頂きました先生方、並びにワークショップの開催に御協力頂きました全ての方々に感謝申し上げます。
循環器内科 小林範弘
2019.11.1 今年最後のライブデモンストレーションとなるCTO summit IIIが開催されました。
当院循環器のカテ室から川崎の会場にライブデモンストレーションの映像を送り、全国から大勢の先生方にご参加いただき相互討論を行いながらインターベンション治療の中でも最も困難な治療とされるCTO病変の治療を行いました。
当日のゲストオペレーターは、心臓血管研究所の及川先生を迎え、RCAのCTO治療を行っていただきました。当院からは小林範弘医師が同じくRCAのCTO病変を治療しました。
また伊藤良明医師がLADのCTO治療を3例行い、Retrograde approachを行ったりADRデバイスを用いたりして5例全ての治療に成功しました。
昼の時間は座学の方も会場で行っていただき、ご参加いただいた先生においては非常に有意義な一日が過ごせたんじゃないかと思います。
全国からお集まりいただき、ご協力いただいた皆様感謝申し上げます。
今後も同様のライブは分野の発展、教育、若手の育成などのためにも継続して参りたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
心臓血管センター 伊藤良明
2019.9.27『PCI㊙︎裏技テクニック』(メジカルビュー社)発刊
心臓血管センター 伊藤良明センター長編集、循環器内科の医師による共著『PCI㊙︎裏技テクニック』がこの9月27日に刊行されました。PCIがもっと上達する秘訣お教えします。難局をうまく突破できる1ランク上のテクニックを詳細に解説しています。
詳細はメジカルビュー社様サイトをぜひご覧ください。
2019.9.5、循環器内科でインターベンション治療WS(ワークショップ)が行われました。
全国から8名の先生が来院されました。
午前と午後に伊藤、山脇、荒木、阪本医師が10例ほどのカテーテル治療を行いました。
DCAとCTO治療に加え、石灰化病変に対するImaging ガイド下のRotablatorやDiamondback、分岐部病変に
対する治療などを行いました。
昼休みは伊藤医師が講演を行い内容の濃い有意義な一日を過ごせたものと思っています。
ご参加いただいた先生方ありがとうございました。
年内はあと2回WSを開催予定です。
また11月1日にはCTO summit IIIというライブを開催します。かなり余席がなくなっているそうなのでもし参加いただける先生がいらっしゃればお早めにご担当にご連絡をお願いします。
2019.7.18、TKP横浜を会場としcomplex PCI summitが盛況のうちに無事終了しました。
今回のライブではゲストオペレーターの先生はお招きせず、東部病院循環器内科の医師がメインオペレーターを努めました。合計で10症例をライブにて治療しましたが、慢性完全閉塞病変、分岐部病変、高度石灰化病変、ステント再狭窄病変など、どれも日常臨床でよく遭遇し治療方針に悩むことが多い症例を集めることができました。
実際の手技を見ながら議論し日常診療での疑問も含めて解決できることは、ライブデモンストレーションの醍醐味です。今回も非常に白熱した議論が交わされ、全ての症例において手技成功が得られ患者様へ貢献することができました。
当院の伊藤医師が慢性完全閉塞(CTO)病変を2例と左主幹部分岐部病変の治療を行いました。どちらの症例も他院よりご紹介いただいた症例で非常に難易度が高かったですが、無事成功を収めることができました。左主幹部病変に対しては、DCAという治療方法で冠動脈プラークを切除しステントを入れることなく治療を行いました。ステント留置後は抗血小板剤を2種類内服しなければならないため、特に高齢の患者様では出血性イベントの懸念が付きまといます。DCAにてステントを入れずに手技を完結することは技術を要しますが、当院のデータからは中期の成績も良好で今後も症例を増やしていければと考えています。
今回のライブは平日の開催にも関わらず、全国から多数の先生方に参加していただきました。この場を借りて御礼申し上げます。今後も東部病院では様々なライブデモンストレーションを開催しいていく予定ですので、何卒よろしくお願いいたします。
※ライブデモンストレーションは、倫理委員会の承認と患者さんの同意を取得し、放映の際も患者個人を特定しうる情報を保護したうえで実施しています。
【7/19発刊】循環器内科 伊藤良明単著『明日は我が身 PCI合併症から脱出する術』
7月19日メジカルビュー社より心臓血管センター 伊藤良明センター長の著書『明日は我が身 PCI合併症から脱出する術』が発売になります。PCI術中に何が起こりうるのか、どう対処すべきか? 「もしも」に備える一冊。
詳細はメジカルビュー社様サイトをぜひご覧ください。
JapanEndovascular Treatment Conference 2019 ( JET 2019 ) が 2019.2.22〜2.24に開催されました。
JET は3000人を超える多くの医師・メディカルスタッフが参加する末梢動脈治療の学会であり、この分野では国内最大級の学会です。
その学会において当院がライブ中継施設に選出され、2/22 にインターベンション治療ライブを行いました。
ライブオペレーター:当院より平野敬典 医師、毛利晋輔 医師
坂総合病院:佐々木伸也 医師、岸和田徳州会病院:藤原昌彦 医師
小倉記念病院:曽我芳光 医師、東京ベイ浦安市川医療センター 仲間達也 医師
2019/2/14 タイから循環器内科医がカテーテル治療の見学に
去る2019.2.14当院循環器内科にタイから6名の循環器内科医師がカテーテル治療の見学に来られました。
タイのインターベンション治療の普及は治療器具および治療技術などもまだまだ発展途上であり、本邦でのインターベンション治療の最新治療技術や治療器具には関心があるそうです。
当日は当院で実践しているOCTを用いたOCTguide PCIを数例実演し、石灰化病変へのRotablator治療や分岐部におけるステントの留置なども実演させていただきました。
驚くことにタイでもOCTを導入している病院があるそうで、OCTの臨床での使用法を熱心に学んでおられました。実技中はさまざまな質問もあり活発な討論がなされる中治療が進められました。
最後に症例を中心とした講義も行われ、皆さん非常に有意義な時間を過ごしていただきお帰りいただきました。
今後も国内外問わず、今回のような見学のオファーがあれば可能な限り受け入れていこうと考えています。
関係者の皆様お疲れさまでした。
2018/12/13本年最後となるカテーテルインターベンションワークショップが開催されました。
今回は総勢13人の先生が全国からお越しいただきました。
症例は慢性完全閉塞病変3例を伊藤、山脇、小林医師が治療し、さらにRotablatorやDiamondback360を用いた石灰化病変のアブレーションを山脇、荒木、小林医師が治療しました。
慢性完全閉塞病変に関しては本邦でまだあまり使用されていないNew deviceであるStingrayという治療器具を用いた方法で治療がなされ無事全例成功に終わりました。
終日治療が行われ、夜は懇親会もあり皆さまお疲れ様でした。
来年もワークショップの開催希望が既に多くありうれしい限りです。私たちも開催することで成長できる側面もあるため引き続き開催していこうと考えています。
本年ご参加いただいた先生方どうもありがとうございました。
2018/11/15に循環器内科にて国内医師向けワークショップが開催されました。
関東近郊の先生方を中心として合計6名の先生が終日当院カテ室にてインターベンション治療を見学されました。
午前は伊藤医師が冠動脈プラークを切除する方向性粥腫切除術(Directional Coronary Atherectomy:通称DCA)にて治療を行いステントを挿入せずに狭窄を解除する治療をしました。また山脇医師、荒木医師、小林医師、阪本医師などが石灰化プラークを切除するRotablator等を光断層撮影(OCT)というイメージング器具を用いながら治療を行いました。
午後には伊藤医師が慢性完全閉塞病変(Chronic Total Occlusion:CTO)を治療し見学者の先生と情報共有しながら治療を成功させました。
通常のワークショップよりもやや症例も参加医師も少なかったんですが、その分治療の内容はいつもに増して充実したワークショップ開催ができたと思っております。
ご参加いただいた先生方どうもお疲れさまでした。
当院循環器では今年はあと1回冠動脈のワークショップを予定しております。
各方面からワークショップ開催の要望があり、今のところ未定ではありますが来年も要望に応じ可能な限り開催を継続してまいりたいと思います。
【イベントレポート】2018/11/2 Yokohama CTO Summit Ⅱ
11/2に行われたCTO summit IIですが、当院カテ室からMICという外部施設にライブ中継を行い多くの医師の方に参加いただき大盛況に終わりました。この会は昨年第一回を開催し、盛況であったため第二回目の開催となりました。
会の名前の通り一日中CTO(慢性完全閉塞)の治療だけに特化したライブと座学が行われました。
今回はゲストオペレーターとして心臓血管研究所附属病院の院長 矢嶋純二先生をお招きして難易度の高いCTO症例の治療を行っていただきました。
また、当院の伊藤良明が合計3例のCTO治療を行いいずれも非常に難易度の高い治療を成功させ、会場の先生方とも多くの討論を交えながら非常に意義のあるライブが開催できました。首都圏、神奈川を始め全国から多くの専門医やエキスパートの先生にお集まりいただき感謝申し上げます。当院循環器はまだまだこれから心臓および末梢血管インターベンション治療の最先端治療を追い続けな
がら皆さんとも情報共有をしつつ成長してまいりたいと思っております。今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。最新情報は横浜ライブデモンストレーション研究会HPにて随時upをしていますのでよろしければ閲覧
ください。医療者限定のblogもご登録お待ちしております。
2018/10/30、当院循環器内科に、マレーシアから医師3名が臨床研修に来られました。
今回の研修は、心臓の冠動脈内イメージングデバイスであるOCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層法)を用いた石灰化病変、分岐部病変、ステント再狭窄病変などの冠動脈複雑病変の治療について行いました。
阪本泰成医長が中心となり、実症例でOCTガイド下インターベンションを実践しながら解説を行いました。症例を通じ当院の医師や臨床工学技士たちと討論をしつつ、OCTのいろはからOCTガイドの一部を研修していただきました。
アジア諸外国ではOCTの普及率は非常に低く、これから導入を検討している施設がほとんどです。OCTガイド下インターベンションを精力的に実施している当院では国内の医師のみならず、海外の医師、および医療従事者へも研修、見学を積極的に受け入れており今後も実践していきたいと思っております。
【イベントレポート】2081/10/11カテーテル治療ワークショップ開催
去る10/11当院循環器内科にてカテーテル治療ワークショップが開催されました。全国から8名の先生が当院に来院されました。
前日に症例の検討会が行われ、当日は当院伊藤医師の慢性完全閉塞病変の治療をはじめ、平野医師、荒木医師、小林医師、阪本医師、堤医師などが複雑なカテーテルインターベンション治療を行いながらリアルタイムの公開治療を行いました。
ランチタイムには阪本医師から東部スタイルのロータブレーターの講義が行われ終日活発なワークショップが開催できたと思われます。
参加者の先生方どうもご苦労様でした。
そしてご参加ありがとうございました。
年内はまだまだライブを行ったり、ワークショップ開催、海外医師の技術指導などなど休む暇なく様々なイベントが目白押しです。
今後も皆さんと共に多くの討論をしたり、実技の公開や講義等を通じて我々もステップアップをしていきたいと思っております。
2018/9/22循環器内科にて複雑病変に特化したライブデモンストレーションを開催
9月22日(土)品川グランドホールにてComplexPCI Summitを開催しました。経カテーテル的冠動脈インターベンション治療における複雑病変の治療を中心にライブデモンストレーションを行いました。
今回は慈恵会医科大学の小川崇之先生と戸田中央病院の小堀裕一先生をゲスト術者として招き、慢性完全閉塞(CTO)病変に対するPCIを行っていただきました。
また当院の伊藤医師が慢性完全閉塞病変3例と左前下行枝の狭窄病変にDCAという冠動脈内のプラークを切除する器具を用いて、ステントを挿入しない冠動脈治療を行いました。
その他当院の山脇医師、荒木医師、小林医師が難易度の高い高度狭窄病変や分岐部病変、そして石灰化病変などに対する治療を行いました。これらの治療には血管内超音波(IVUS)や光干渉断層法(OCT)というイメージングデバイスを駆使しロータブレーターなどの石灰化を切削する器具などを用いて治療を行いました。今回も日本全国よりインターベンション治療に携わる医師が集まり、治療方針から細かな治療方法などについて実技を介しながら議論していただきました。
こうしたライブデモンストレーションは、医師たちの治療技術が、日々進化するカテーテル器具や機器に対応すべく、患者さんにとって最善の治療を提供するための勉強の機会となっています。
次回は11月2日(金)に第二回目となる慢性完全閉塞病変(CTO)に特化した冠動脈インターベンション治療のライブデモンストレーション(CTO summit II)を開催します。
※ライブデモンストレーションは、倫理委員会の承認と患者さんの同意を取得し、放映の際も患者個人を特定しうる情報を保護したうえで実施しています。
【参加者募集】9/22(土)Complex PCI Summit
詳しくはこちらをご覧ください。
2018年9月3日(月)、循環器内科において、シンガポールより医師2名と看護師1名の心血管インターベンション治療の研修を行いました。
今回の見学は心臓の冠動脈内の状態を見ることができる医療機器、「光干渉断層法(OCT)」と「血管内超音波(IVUS)」での読影の仕方について、山脇理弘副部長の手技見学と小林範弘医長の講義を実施しました。海外に比べ日本ではOCTとIVUSを使用した血管内治療(経皮的冠動脈インターベンション治療:PCI)が盛んに行われているので、海外の先生方は熱心に学んで行かれました。
循環器内科では国内の医師のみならず、海外の医療従事者へも研修、見学を積極的に受け入れております。(医療コーディネーター 赤津祐衣)
7/19 循環器内科で国内医師向けインターベンションワークショップが開催されました。
今回も全国より合計10名の先生方にご参加いただき終日開催されました。
伊藤良明医師がCTOを治療し、山脇埋弘、荒木基晴、小林範弘医師がRotablatorやDCAなどComplexな病変の治療をImagingガイド下に行いました。
昼はレクチャーなども行い皆さんお疲れになったと思いますが、何らかの収穫のある一日を過ごしていただけたのではないかと思っております。
年内にはライブデモンストレーションを2回を予定していますし、心臓のワークショップも3回ほど開催の予定です。
我々も自分たちの行っている治療や考えを皆さんと共有することで多くのことを学ぶチャンスともなりました。今後もこのような形での活動は継続していく予定です。
ご参加いただいた先生方お疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました。
4/20-21 第1回横浜ライブデモンストレーション開催
済生会横浜市東部病院から横浜のホールにライブ中継がなされ、4/20には末梢血管インターベンションを4/21には冠動脈インターベンションのライブを行いました。
昨年まで開催されていた小規模のライブではなく、今回は正式に研究会を立ち上げてライブデモンストレーションが開催されました。
2日でのべ400人近い医師を中心としたメディカルスタッフの方々にお集まりいただき、両日ともに非常に内容のある熱い討論が病院と会場そして会場の医師同士で行われました。
末梢血管インターベンションはゲストオペレーターとして総合高津中央病院の宮本先生、春日部中央総合病院 安藤先生、長野赤十字病院 宮下先生、金沢医科大学病院 土谷先生、関西労災病院 飯田先生、小倉記念病院 曽我先生にお越しいただきいずれも難易度の高い末梢血管治療を行っていただきました。
東部病院からは平野医師が超音波ガイドでの浅大腿動脈閉塞病変の治療を解説を交え施行いたしました。
冠動脈インターベンションはゲストオペレーターとして岡村記念病院の保坂先生、樽谷先生そして心臓血管研究所付属病院の矢嶋先生と及川先生にお越しいただき慢性完全閉塞病変を中心とした難易度の高い狭心症患者さまの治療を行っていただきました。
東部病院からは伊藤医師がやはり慢性完全閉塞病変の治療を行いました。
今後は中堅―若手医師の育成を視野に入れつつこの横浜ライブデモンストレーションを発展していこうという代表世話人の平野敬典医師と伊藤良明医師からの熱いメッセージがあり会が終了しました。
今後も当院ではこのようなライブデモンストレーションを継続開催してまいります。当日ご参加いただいた医療関係者のすべての皆様に厚く御礼申し上げます。
▶PDFでご覧になる場合はこちら
3/12・13 インド人医師カテーテル室訪問