呼吸器外科

呼吸器外科について

呼吸器外科では胸の病気、肺の病気、気管支の病気、縦隔の病気に対して専門的な診療を行っています。日本で最初の“済生会”である済生会神奈川県病院(当院の前身)で培ったノウハウを存分に生かしながら、従来の開胸手術に加えて胸腔鏡下手術(VATS)の普及に努めており、平成20年までの胸腔鏡下手術症例数が総計1,700例を超えるなど、国際的なレベルを目標としております。

呼吸器外科で診る病気

肺がん、転移性肺腫瘍、肺良性腫瘍、気胸、縦隔腫瘍、膿胸、胸膜炎 など

診療内容と特色

肺がんの手術について

肺がんを胸腔鏡手術で切除するようになり、胸腔鏡手術による呼吸機能の低下は、開胸手術に比べてはるかに少ないことがわかっています。以前に行われてきた開胸リンパ節郭清を含む手術を胸腔鏡下手術でまったく遜色なく行えることはもちろん、手術創は小さく、肋骨を切断しないことにより入院期間は短縮され、術後の痛みといった苦痛もかなり改善されています。さらに術後に持続硬膜外麻酔を併用することにより、手術のための疼痛は緩和されています。

自然気胸の手術について

以前は開胸術で大きい傷で行っていた自然気胸の手術も現在では胸腔鏡手術で行っています。胸腔鏡手術は約30分で済み、術後3日程度で退院できます。癒着などにより開胸を必要とする場合もありますが、多くは胸腔鏡手術が可能です。

急性膿胸の手術について

急性膿胸は保存的に内科的治療で治癒する場合もありますが、呼吸機能の障害が残ることがあり、これを防ぐために、外科的に治療を行っています。膿胸となってから時間が経過し、肺の表面が硬くなってしまう前に肺の表面についた醸膿膜と呼ばれる膜をはがして、肺を再び膨張させる手術です。呼吸器センターでは呼吸器内科・外科の連絡を密にすることにより、急性膿胸となってからも、早い時期に外科的処置を施行するようにしています。

診療実績

手術件数

2013年度 2014年度 2015年度
肺がん 59 49 68
転移性肺腫瘍 10 9 10
気胸 18 20 36
縦隔腫瘍 5 7 9
その他 27 33 23

放射線治療件数

2013年度 2014年度 2015年度
サイバーナイフ治療 51 36 40

スタッフ紹介

呼吸器センター長
呼吸器外科部長
■青木輝浩(あおきてるひろ)
浜松医科大1985年卒
専門分野
呼吸器外科
特に専門としている分野
肺癌、自然気胸、縦隔腫瘍、膿胸などに対する胸腔鏡下手術
学会専門医・認定医
呼吸器外科専門医
日本外科学会専門医・指導医
日本胸部外科学会認定医・指導医
日本呼吸器外科学会指導医・評議員
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会評議員
日本がん治療認定医機構暫定教育医
副部長
■井上芳正(いのうえよしまさ)
慶應義塾大1996年卒
専門分野
呼吸器外科
特に専門としている分野
肺癌、自然気胸、縦隔腫瘍、膿胸などに対する胸腔鏡下手術
学会専門医・認定医
呼吸器外科専門医
日本外科学会専門医・指導医
日本呼吸器外科学会評議員
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会評議員
日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医