ロボット手術センターRobotic Surgery Center

当院では横浜市初となるロボット支援手術を2012年に開始。
以来、精密な手術操作が可能という特徴を活かし、適応手術を順次拡大してまいりました。
現在では国内有数の900例以上もの手術経験を有し、
当院が担う高度専門医療の一つとして着実に実績を上げております。
今後も地域の皆さまが安心して高度な医療を受けられるよう、治療の選択肢のひとつとして
「ロボット支援手術」を提供してまいりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

ロボット手術センター長 石田 勝

センター化により手術の待機期間を短く

ロボット手術センターは、ロボット手術を一元管理することで、患者さんが手術を待つ期間をできる限り短くしています。

ロボット手術をご希望の方は、ロボット手術担当医による専用外来をご予約ください(詳しくはこちらをご覧ください)。

ロボット手術外来初診の方は、WEB予約をご利用頂けます。

ロボット手術認定医8名による繊細でスピーディーな技術

【手技公開 デモンストレーション編】

身体への負担を少なく術後の回復をスムーズに

最新の設備を揃え、診断から治療、手術、
術後のフォローアップまで患者さんの負担を軽減します。

【ロボット手術の全貌を解説編】

3本の手になった、一番新しい機種「ダビンチXi」を導入。
難しい手術も腹腔鏡よりもやりやすくなりました。

【ロボット手術センター編】

保険適用が広がるにあたり、科をまたいでロボット手術を
提供できるようセンター化。実績の多さが強みです。

最新の手術支援ロボット ダビンチXi

  • 特徴1:低侵襲医療をさらに充実させる

    当院は、2012年に横浜市で初めてダビンチを導入。さらに、2016年10月に神奈川県で初めて最新式のダビンチXiにバージョンアップし、ロボット支援手術に力を入れてきました。そして、2018年1月にロボット手術センターを開設し、ロボット支援手術をさらに推進していきます。
    手術支援ロボットは、これまでの腹腔鏡下手術よりも緻密で複雑な手術操作が可能で、より難しい手術にも対応することができます。また、腹腔鏡と同じ内視鏡手術のため、患者さんの身体への負担が軽い低侵襲な治療です。手術支援ロボットによる手術は、術後の早期回復に大きく貢献します。

  • 特徴2:ダビンチXi概要

    手術支援ロボットの「ダビンチXi(da Vinci Surgical System Xi)」は、腹部に穴を開けてカメラを入れ、その映像を見ながら病巣を取り除く「腹腔鏡下手術」の一種です。ダビンチのロボット部は、4本のアームを持ち、1本のアームはカメラを、残りの3本は電気メスなどの器具を装着します。医師は操作部で映し出される高画質で立体的な3D画像を見ながらアームを操作して、がんの切除や患部の縫合などを行います。人間の手よりも緻密なロボットの動きで、安全・確実な手術が可能です。

  • 特徴3:メリット

    米国では現在、前立腺がん手術の90%以上がダビンチにより行われており、手術成績も良好です。「出血量が少ない」「術後の痛みが少ない」「回復が早く早期退院が可能」「がんの取り残しが少ない」「術後尿失禁が少ない」「勃起機能維持率が高い」などのメリットが報告されています。

対象疾患

前立腺がん 腎細胞がん
膀胱がん 腎盂尿管移行部狭窄症 
胃がん 直腸がん 
良性子宮疾患 子宮体がん
骨盤臓器脱
肺がん ●縦隔腫瘍

治療実績

2020年10月末時点
症例数合計 948件

 

保険適用(2020年10月末現在)

対象疾患 術式 診療科 症例数 開始年
前立腺がん 前立腺全摘 泌尿器科 628 2012
腎細胞がん 腎部分切除術 116 2014
膀胱がん 膀胱全摘 37 2017
腎孟尿管移行部狭窄症 腎孟形成術 11 2018
胃がん 幽門側胃切除
胃全摘
外科 40 2013
良性子宮疾患 子宮全摘 産婦人科 62 2013
子宮体がん 準広汎子宮全摘
(骨盤リンパ節郭清術)
18
骨盤臓器脱 仙骨膣固定術 産婦人科
泌尿器科
19 2018


保険適用外(2020年10月末現在)

対象疾患 術式 診療科 症例数 開始年
直腸がん 直腸切除・切断術 外科 0 2020
子宮頸がん※ 広汎子宮全摘術 産婦人科 11 2013
肺がん 肺悪性腫瘍手術 呼吸器外科 6 2020
縦隔腫瘍 縦隔腫瘍手術 0

※子宮頸がんの手術は現在実施しておりません

患者さんが安心できる3つのセンターの関わりと治療体制

3つのセンターの連携により、確実性が高い治療が実現する

最新機器の手術支援ロボットである『ダビンチ』を活用する「ロボット手術センター」に、現在いる認定医は8名(2020年7月現在)。がんと診断されたら(一部のがんを除く)、「東部がんセンター」でその時点で考えられる最も効果がある最良の治療法を、診療科目に限定することなく検討し、「患者支援センター」と連携しながら、術前・術中・術後を手厚くサポート。高度急性期病院として最先端の医療を充実させるため、これら3センターのタイアップにより高度医療を推進していきます。そしてこの度、保険適用の範囲が拡大したことにより、多くの患者さんにロボット支援手術を提供できるようになりました。

ロボット支援手術の保険適用

2018年4月からは、胃がん、膀胱がんの手術も厚生労働省が定めた施設基準を満たしているため、保険適用での治療を受けることができます。

  • 前立腺がん:前立腺全摘
  • 腎細胞がん:腎部分切除
  • 膀胱がん:膀胱全摘
  • 腎盂尿管移行部狭窄症:腎盂形成術
  • 胃がん:切除・噴門側切除・全摘
  • 良性子宮疾患:子宮全摘
  • 子宮体がん:準広汎子宮全摘
                    (骨盤リンパ節郭清術)
  • 骨盤臓器脱:仙骨膣固定術

ロボット支援手術の保険適用外手術

2012年にダビンチによる手術を開始以来、有効性が高いと思われる手術は、当院倫理委員会の承認を得て、保険適用前にいち早く実施してきました。今後も安全性に配慮しながら、保険適用外の手術も実施していきます。

  • 直腸がん:直腸切除・切断術
  • 肺がん:肺悪性腫瘍手術
  • 縦隔腫瘍:縦隔悪性腫瘍手術・良性縦隔腫瘍手術
    (施設基準を満たすと保険適用になります)

 

1. 最新機器と専門性の高い医師が揃ったロボット手術センター。保険適用手術が拡充。

前立腺がんの手術が2012年に国内で保険適用となって以来、手術支援ロボット「ダビンチ」による手術は増加しています。2018年4月、保険適用の手術が拡大し、当院では「前立腺がん」「腎細胞がん」「胃がん」「膀胱がん」が厚生労働省の定める施設基準を満たし、健康保険での治療を受けることが可能になりました。

「ロボット手術センター」今後の役割

診療報酬改定での保険適用拡大に合わせて、より多くの手術を保険適用で受けられるよう、準備をすすめていきます。国内外の新しく有効な治療・手術の情報を集め、より良い医療を提供していきます。また、優秀な医師を新しい術者として育成する院内の教育システムを確立し、次世代の医療に貢献します。

2. 術前中後の手厚いサポート 患者支援センター

当院で手術を受けられる患者さんに最も適した医療環境を提案し、安心で安全な周術期管理を支援するための「患者支援センター」を設置しております、手術前に不安を感じる患者さんへの情報提供や、手術当日の流れ、また術後の患者さんのサポートを行い早期回復を目指します。

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3. ひとりひとりの患者さんに応じた治療選定 東部がんセンター

東部がんセンターでは、各臓器、各病状に応じた複数診療科で対応する体制となっており、1週間に1回、内科、外科を初診されたがん患者さんは全員を、消化器内科医と外科医とで話し合い「患者さんに最適な治療の選択」についてカンファレンスで決定する体制を取っております。決して、主治医の思い入れなどで勝手な治療が行われることのない体制を敷くことで、患者さんに応じた適切な治療法を選定しております。

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泌尿器科 婦人科 外科 呼吸器外科
石田 勝・小杉 道男・宮崎 保匡・小林 裕章 御子柴 尚郎・田口 圭祐 江川 智久 井上 芳正
泌尿器科
石田 勝・小杉 道男・宮崎 保匡・小林 裕章
婦人科
御子柴 尚郎・田口 圭祐
外科
江川 智久
呼吸器外科
井上 芳正

ロボット手術センター長 兼 前立腺センター長 兼 泌尿器科副部長
石田 勝(いしだ まさる)
慶應義塾大2002年卒

専門分野 泌尿器科
特に専門としている分野 尿路性器癌の診断・治療。ロボット支援手術、泌尿器科腹腔鏡手術、前立腺癌治療
学会専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・指導責任者
ロボット支援手術認定医(da Vinci S・Si・X・Xi)
ロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医 前立腺全摘除術、腎部分切除術、膀胱全摘除術)
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
臨床研修指導医
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了
2nd degree Master in Surgical Andrology,University of Torino
博士(医学)
日本医師会認定産業医
慶應義塾大学医学部講師(非常勤)


泌尿器科部長
小杉 道男(こすぎ みちお)
慶應義塾大1997年卒
専門分野 泌尿器科
特に専門としている分野 尿路性器癌の診断・治療、腹腔鏡手術、ロボット支援手術、女性泌尿器科、尿路感染症、夜尿症、泌尿器外傷
学会専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医
ロボット支援手術認定医(da Vinci S・Xi)
ロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医 前立腺全摘除術、膀胱全摘除術)
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
臨床研修指導医
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了
博士(医学)


泌尿器科医長
宮﨑 保匡(みやざき やすまさ)
慶應義塾大2004年卒
専門分野 泌尿器科
特に専門としている分野 尿路性器癌の診断・治療、前立腺肥大症に対する低侵襲手術治療、尿路上皮癌の集学的治療、ロボット支援手術、泌尿器科腹腔鏡手術
学会専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
ロボット支援手術認定医(da Vinci S・Si・X・Xi)
ロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医 前立腺全摘除術、腎部分切除術、膀胱全摘除術)
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
臨床研修指導医
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了
博士(医学)


泌尿器科医長
小林 裕章(こばやし ひろあき)
慶應義塾大2008年卒
専門分野 泌尿器科
特に専門としている分野 尿路性器癌の診断・治療、前立腺肥大症に対する低侵襲手術治療、尿路結石症、ロボット支援手術
学会専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
ロボット支援手術認定医(da Vinci S・Xi)
ロボット支援手術プロクター認定医(手術指導医 前立腺全摘除術、膀胱全摘除術)
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
臨床研修指導医
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了


婦人科部長
御子柴 尚郎(みこしば たかお)
昭和大2002年卒
専門分野 周産期、腹腔鏡下手術、悪性腫瘍
学会専門医・認定医 日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医
日本専門医機構認定産婦人科専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構認定医
ロボット支援手術認定医
日本ロボット外科学会国内B 級ライセンス
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医


婦人科医員
田口 圭祐(たぐち けいすけ)
岩手医科大2012年卒
専門分野 周産期、腹腔鏡下手術、悪性腫瘍、手術一般
学会専門医・認定医 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
ロボット支援手術認定医
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了

副院長 兼 消化器・一般外科センター長 兼 外科部長
江川 智久(えがわ ともひさ)
日本医大1995年卒
専門分野 上部消化管外科(食道・胃)
特に専門としている分野 食道がん・胃がんの鏡視下手術、ロボット支援下手術、消化器がん化学療法
学会専門医・認定医 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(胃)
ロボット支援下手術(胃)推奨プロクター
ダビンチサージカルシステム術者資格認定
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本食道学会食道科認定医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
日本消化器がん外科治療認定医
日本腹部救急医学会認定医・暫定教育医
日本消化管学会認定医
日本胃癌学会代議員
日本腹部救急医学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員
日本臨床外科学会評議員
博士(医学)
慶應義塾大学外科学教室客員准教授
東邦大学医学部客員講師
厚生労働省開催指針準拠 緩和ケア研修会修了

呼吸器外科部長
井上 芳正(いのうえ よしまさ)
慶應義塾大1996年卒
専門分野 呼吸器外科
特に専門としている分野 肺癌、自然気胸、縦隔腫瘍、膿胸などに対する胸腔鏡下手術
学会専門医・認定医 呼吸器外科専門医
日本外科学会専門医・指導医
日本呼吸器外科学会評議員
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医・評議員
日本内視鏡外科学会評議員
日本がん治療認定医機構認定医
Certificate of da Vinci System Training as a console surgeon
博士(医学)

 

よくある質問

ロボット支援手術は誰でも受けられますか?

患者さんの状態やこれまでに受けた手術の履歴などによりロボット支援手術を受けられない場合があります。手術の可否は、担当医またはロボット手術センターが判断します。ご希望の患者さんはご相談ください。

ロボット支援手術はどんな病気が対象なの?

当センターで、健康保険で受けられるのは前立腺がん、腎細胞がん、胃がん、膀胱がん、子宮体がん、良性子宮疾患、骨盤臓器脱、腎盂尿管移行部狭窄症などの手術です。保険適用外になりますが、直腸がん、肺がん、縦隔腫瘍の手術も受けることができます。今後、他の手術も実施していく予定です。

費用はどれくらいかかりますか?

患者さんの年齢により、負担割合が異なります。
例えば前立腺がんでは、70歳未満では約45万円、70歳以上では最高で約9.3万円です(入院の日数などにより変動します)。
高額療養費制度を利用すると所得に応じて実際の負担額は減額されます。
全国共通の制度のため、他の医療機関と負担額が大きく変わることはありません。

ダビンチによる前立腺がん手術
(前立腺全摘出術8日の場合)

【70歳以上】

【70歳未満】

※1 低所得者Ⅱ

世帯員全員が①市町村民税非課税者、又は②生活保護法の要介護者であって、
自己負担限度額・食事標準負担額の減額により保護が必要でなくなる者

※2 低所得者Ⅰ

世帯員全員が「低所得者Ⅱ」に該当し、さらにその世帯所得が一定基準以下

保険適用外の手術の費用については、担当医に確認してください。

ロボット支援手術を受けるにはどうすれば良いですか?

ロボット手術外来にお越し下さい。ロボット手術外来初診の方はWEB予約をご利用いただけます。

ロボット(ダビンチ)が手術をするのですか?

ロボットが自動で手術を行うことはありません。認定を受けた医師がロボットアームを操作して手術を行います。医師が操作しない限りは、ロボットのアームは動きません。

ロボット支援手術のメリットはなんですか?

  1. 3本のロボットアームを駆使することで、人間の手による手術、腹腔鏡手術では不可能な動き、届かない場所での操作を行うことができます。
  2. ロボットのカメラが迫り、手術をする場所を大きく拡大して見ることができます。
  3. ロボットが手ブレを補正し、精密な手術操作をすることができます。これらの特徴により、開腹手術や腹腔鏡手術と比較して精度が高い手術を行うことができます。