ロボット手術センターRobotic Surgery Center

保険適用手術が増え、身近になるロボット手術より良い医療の選択肢が広がる。

神奈川県で初めて最新の手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入。東部がんセンターや患者支援センターと連携し、患者さんが安心できる治療を目指します。

センター化により手術の待機期間を短く

ロボット手術センターは、ロボット手術を一元管理することで、患者さんが手術を待つ期間をできる限り短くしています。

ロボット手術認定医8名による繊細でスピーディーな技術

【手技公開 デモンストレーション編】

身体への負担を少なく術後の回復をスムーズに

最新の設備を揃え、診断から治療、手術、
術後のフォローアップまで患者さんの負担を軽減します。

【ロボット手術の全貌を解説編】

3本の手になった、一番新しい機種「ダビンチXi」を導入。
難しい手術も腹腔鏡よりもやりやすくなりました。

【ロボット手術センター編】

保険適用が広がるにあたり、科をまたいでロボット手術を
提供できるようセンター化。実績の多さが強みです。

治療実績

2018年11月末現在

最新の手術支援ロボット ダビンチXi

  • 特徴1:低侵襲医療をさらに充実させる

    当院は、2012年に横浜市で初めてダビンチを導入。さらに、2016年10月に神奈川県で初めて最新式のダビンチXiにバージョンアップし、ロボット支援手術に力を入れてきました。そして、2018年1月にロボット手術センターを開設し、ロボット支援手術をさらに推進していきます。
    手術支援ロボットは、これまでの腹腔鏡下手術よりも緻密で複雑な手術操作が可能で、より難しい手術にも対応することができます。また、腹腔鏡と同じ内視鏡手術のため、患者さんの身体への負担が軽い低侵襲な治療です。手術支援ロボットによる手術は、術後の早期回復に大きく貢献します。

  • 特徴2:ダビンチXi概要

    ⼿術⽀援ロボットの「ダビンチXi(da Vinci Surgical System Xi)」は、腹部に⽳を開けてカメラを⼊れ、その映像を⾒ながら病巣を取り除く「腹腔鏡下⼿術」の一種です。ダビンチのロボット部には、電気メスなどを装備できる3本のアームとカメラが装着されており、医師は操作部で映し出される⾼画質で⽴体的な3D画像を⾒ながらアームを操作して、がんの切除や患部の縫合などを行います。⼈間の⼿よりも緻密なロボットの動きで、安全・確実な⼿術が可能です。

  • 特徴3:メリット

    ⽶国では現在、前⽴腺がん⼿術の90%以上がダビンチにより行われており、⼿術成績も良好です。「出⾎量が少ない」「術後の痛みが少ない」「回復が早く早期退院が可能」「がんの取り残しが少ない」「術後尿失禁が少ない」「勃起機能維持率が⾼い」などのメリットが報告されています。

対象疾患

前立腺がん 腎細胞がん 胃がん
膀胱がん 子宮体がん
子宮筋腫 骨盤臓器脱
腎盂尿管移行部狭窄症

(2018年4月現在)

患者さんが安心できる3つのセンターの関わりと治療体制

3つのセンターの連携により、確実性が高い治療が実現する

最新機器の手術支援ロボットである『ダビンチ』を活用する「ロボット手術センター」に、現在いる認定医は8名*。今後、2018年度中に10名まで増加を予定しており、さらに充実した体制となります。がんと診断されたら(一部のがんを除く)、「東部がんセンター」でその時点で考えられる最も効果がある最良の治療法を、診療科目に限定することなく検討し、「患者支援センター」と連携しながら、術前・術中・術後を手厚くサポート。高度急性期病院として最先端の医療を充実させるため、これら3センターのタイアップにより高度医療を推進していきます。そしてこの度、保険適用の範囲が拡大したことにより、多くの患者さんにロボット支援手術を提供できるようになりました。

ロボット支援手術の保険適用

2018年4月からは、胃がん、膀胱がんの手術も厚生労働省が定めた施設基準を満たしているため、保険適用での治療を受けることができます。

  • 前立腺がん:前立腺全摘
  • 腎細胞がん:腎部分切除
  • 胃がん:切除・噴門側切除・全摘
  • 膀胱がん:膀胱全摘

ロボット支援手術の保険適用外手術

2012年にダビンチによる手術を開始以来、有効性が高いと思われる手術は、当院倫理委員会の承認を得て、保険適用前にいち早く実施してきました。今後も安全性に配慮しながら、保険適用外の手術も実施していきます。

  • 子宮体がん:広汎子宮全摘※
  • 子宮筋腫:子宮全摘※
  • 骨盤臓器脱:仙骨膣固定術
  • 腎盂尿管移行部狭窄症:腎盂形成術
  • (※施設基準を満たすと保険適用になります)

1. 最新機器と専門性の高い医師が揃ったロボット手術センター。保険適用手術が拡充。

前立腺がんの手術が2012年に国内で保険適用となって以来、手術支援ロボット「ダビンチ」による手術は増加しています。2018年4月、保険適用の手術が拡大し、当院では「前立腺がん」「腎細胞がん」「胃がん」「膀胱がん」が厚生労働省の定める施設基準を満たし、健康保険での治療を受けることが可能になりました。

「ロボット手術センター」今後の役割

診療報酬改定での保険適用拡大に合わせて、より多くの手術を保険適用で受けられるよう、準備をすすめていきます。国内外の新しく有効な治療・手術の情報を集め、より良い医療を提供していきます。また、優秀な医師を新しい術者として育成する院内の教育システムを確立し、次世代の医療に貢献します。

2. 術前中後の手厚いサポート 患者支援・周術期支援センター

当院で手術を受けられる患者さんに最も適した医療環境を提案し、安心で安全な周術期管理を支援するための「患者支援センター」を設置しております、手術前に不安を感じる患者さんへの情報提供や、手術当日の流れ、また術後の患者さんのサポートを行い早期回復を目指します。

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3. ひとりひとりの患者さんに応じた治療選定 東部がんセンター

東部がんセンターでは、各臓器、各病状に応じた複数診療科で対応する体制となっており、1週間に1回、内科、外科を初診されたがん患者さんは全員を、消化器内科医と外科医とで話し合い「患者さんに最適な治療の選択」についてカンファレンスで決定する体制を取っております。決して、主治医の思い入れなどで勝手な治療が行われることのない体制を敷くことで、患者さんに応じた適切な治療法を選定しております。

東部がんセンターページへ

日本泌尿器科学会と日本泌尿器内視鏡学会は、

ロボット支援手術の円滑な導入と安全あ普及を目的として「泌尿器ロボット支援手術プロクター」
と呼ぶ指導医の認定制度を制定しています。

プロクターは、施設の招聘に応じて症例の少ない医療機関に対して指導や教育を行います。

この11月に同制度による都道府県および各施設の認定医数が発表され、
対象術式は全部で3つ「前立腺全摘」「腎部分切除術」「膀胱全摘術」。

関東で全術式のプロクター資格所持者はたったの5名。

うち1名は当院ロボット手術センターの石田勝がエントリー。

また、全国で22名しかいない日本内視鏡外科学会が推奨する「胃がん手術」のプロクターには

東部がんセンターの江川智久が認定されています。

江川センター長:ロボット手術を保険適用で行うには、装置の他に基準を満たす実績が必要です。その意味で東部病院は神奈川県下でも数少ないロボット手術のできる病院です。放射線療法や薬物療法など他の治療法も選べる。がん治療において東部病院は非常に選択肢の幅が多いのです。

石田センター長:経験を積んだ医師たちが、自信を持ってロボット手術の選択肢を患者さんに提示できる。これは我々の強みだと思っています。ダビンチXiによる当院の前立腺がん手術の患者さんは合併症がなく予定通り退院できるため、DPC病院の平均入院日数は全国ランキング1位か2位をキープしています。
私自身がロボット手術を手がけてきて感じたメリットは、第一に精度と安全性です。例えば腎臓がんの手術では、病巣だけを正確に取り除くことが難しく、これまでは腎臓を全摘せざるを得なかった。それがダビンチでは部分切除ができる。高難易度の手術が安心して行えるのです。患者さんにその良さを体感してもらいたいし、術者として価値をしっかり提供していきたいと考えています。

よくある質問

ロボット支援手術は誰でも受けられますか?

患者さんの状態やこれまでに受けた手術の履歴などによりロボット支援手術を受けられない場合があります。手術の可否は、担当医またはロボット手術センターが判断します。ご希望の患者さんはご相談ください。

ロボット支援手術はどんな病気が対象なの?

当センターで、健康保険で受けられるのは前立腺がん、腎細胞がん、胃がん、膀胱がんの手術です。保険適用外になりますが、子宮体がん、子宮筋腫、骨盤臓器脱、腎盂尿管移行部狭窄症などの手術も受けることができます。今後、他の手術も実施していく予定です。

費用はどれくらいかかりますか?

患者さんの年齢により、負担割合が異なります。
例えば前立腺がんでは、70歳未満では約45万円、70歳以上では最高で約9.3万円です(入院の日数などにより変動します)。
高額療養費制度を利用すると所得に応じて実際の負担額は減額されます。
全国共通の制度のため、他の医療機関と負担額が大きく変わることはありません。

ダビンチによる前立腺がん手術
(前立腺全摘出術8日の場合)

【70歳以上】

【70歳未満】

※1 低所得者Ⅱ

世帯員全員が①市町村民税非課税者、又は②生活保護法の要介護者であって、
自己負担限度額・食事標準負担額の減額により保護が必要でなくなる者

※2 低所得者Ⅰ

世帯員全員が「低所得者Ⅱ」に該当し、さらにその世帯所得が一定基準以下

保険適用外の手術の費用については、担当医に確認してください。

ロボット支援手術を受けるにはどうすれば良いですか?

手術を受ける病気を専門に診療する診療科を受診してください。受診の曜日は特に限定していませんが、平日8:30〜11:00に来院してください。どの科を受診すればよいかわからない場合は、総合受付にお問い合わせください。

ロボット(ダビンチ)が手術をするのですか?

ロボットが自動で手術を行うことはありません。認定を受けた医師がロボットアームを操作して手術を行います。医師が操作しない限りは、ロボットのアームは動きません。

ロボット支援手術のメリットはなんですか?

  1. 3本のロボットアームを駆使することで、人間の手による手術、腹腔鏡手術では不可能な動き、届かない場所での操作を行うことができます。
  2. ロボットのカメラが迫り、手術をする場所を大きく拡大して見ることができます。
  3. ロボットが手ブレを補正し、精密な手術操作をすることができます。これらの特徴により、開腹手術や腹腔鏡手術と比較して精度が高い手術を行うことができます。