救急科

救急科について

生命にかかわる事故や病気には、一刻も早く的確な処置を施さなくてはなりません。 救急科では、心肺停止・ショック・重症外傷・急性腹症・熱傷・急性中毒など 救急車で運ばれる重篤な患者さんから、 通常のケガ・腹痛・発熱など自力で来院された急患の方にまで、 幅広く対応できる救急医療体制を24時間365日整えています。

最高レベルの外傷診療を

済生会神奈川県病院の交通救急センターで培った外傷診療を基礎とする当科には、全国から参集した外傷外科を専門とする救急医が多数在籍しております。

突然の心肺停止や心原性ショックの患者さんに対して、体外循環などの高度医療を用いて徹底した救命を行うことにより、従来なら救命困難だったであろう患者さんがご自身で歩いて帰宅するまでに回復されることもあります。

救命救急の「プロ」が診療します

体の具合が悪くなったとき、「どのくらい危険な病気か」「何科を受診すればよいか」という判断は患者さんには難しいものです。そのため当科では病気の軽重や種類にかかわらず対応可能な救急医療を行っています。

まず、救命救急に特化した救急医を中心に救急看護を専門とするナースも参加して初期診療にあたり、トリアージ(問診)を実施。救急医療において重要なカギを握る初期診療時に適切な判断を下し、さらに各専門科の医師と連携しながら最も効果的な治療を進めるようにしています。

ドクターカーを配備しています

平成20年12月より、ドクターカーを配備。医師と看護師が現場に出動し、救急隊と連携しながら病院到着前から重篤患者さんの治療を開始します。

診療実績

救急患者数

2014年度 2015年度 2016年度
入院 5,762 5,657 5,571
外来 19,461 20,835 18,734
合計 25,223 26,492 24,305

診療科別救急患者数

2014年度 2015年度 2016年度
救急部 7,804 5,240 7,081
入院 2,002 886 2,037
外来 5,802 4,354 5,044
産婦人科 1,827 2,141 2,059
入院 890 1,021 934
外来 937 1,120 1,125
小児科 7,228 7,570 6,756
入院 1,071 974 827
外来 6,157 6,533 5,929
精神科 63 34 49
入院 49 31 37
外来 14 3 12
総合内科 8,301 11,570 8.360
入院 1,750 2,745 1,736
外来 6,551 8,825 6,624

搬入区分別患者数

2014年度 2015年度 2016年度
救急車 5,212 5,260 5,794
他病院からの転送 666 588 627
その他 20,011 21,232 18,511

救急車搬入率

2014年度 2015年度 2016年度
救急車搬入率 20.6% 19.9% 23.8%

救急搬送の応需状況

    応需 不応需 総計
2017年 7月 476 56 532
8月 482 63 545
9月 453 54 507
10月 462 74 536
11月 404 66 470
12月 506 72 578
2018年 1月 468 112 580
2月 449 88 537
3月 451 73 524

スタッフ紹介

救命救急センター長
■山崎元靖
(やまざきもとやす)

慶應義塾大1995年卒

専門分野

救急医学(外科系)

特に専門としている領域

重症外傷、特に腹部外傷の治療、急性腹症の診断・治療、消化器外科手術、災害医療、集団災害

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医・指導医
日本外科学会専門医
日本外傷学会専門医・評議員
日本DMAT隊員・インストラクター
JATEC
インストラクター
JPTEC
インストラクター・世話人
日本救急医学会関東地方会幹事
横浜市消防局救命指導医
MCLS
インストラクター・管理世話人

部長
■船曵知弘
(ふなびきともひろ)

慶應義塾大1997年卒

専門分野

救急医学(放射線科系)

特に専門としている領域

救急放射線、特に外傷の画像診断・IVR治療、救急疾患一般の診断・治療

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医・指導医
日本医学放射線学会 放射線診断科専門医
日本外傷学会 外傷専門医
日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医
日本DMAT隊員(統括資格)
ICLS
インストラクター・ディレクター
ICLS
指導者養成ワークショップ開催ディレクター
JMECC
インストラクター
MCLS
インストラクター(世話人)
JATEC
インストラクター(シルバーインストラクター)
JPTEC
インストラクター(関東支部世話人・神奈川県幹事)
日本救急医学会 関東地方会 幹事
日本腹部救急医学会 評議員
日本救急放射線研究会 幹事
日本インターベンショナルラジオロジー学会 代議員
救急・外傷IVR症例検討会 幹事
DIRECT
研究会 代表幹事
横浜市消防局救命指導医

副部長
■清水正幸
(しみずまさゆき)

大阪大2000年卒

専門分野

救急医学(外科系)

特に専門としている領域

外傷外科治療、急性腹症の診断・治療、消化器外科

学会専門医・認定医

日本救急医学会指導医
日本外科学会専門医
日本消化器外科専門医
日本外傷学会専門医
横浜市消防局救命指導医
ICLS
インストラクター
JATEC
プロバイダー
JPTEC
プロバイダー

医長
■松本松圭
(まつもとしょうけい)

日本大2000年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

外傷外科治療、急性腹症の診断・治療、救急全般の診断・治療

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医
日本外科学会専門医
日本外傷学会専門医

医長
■豊田幸樹年
(とよだゆきとし)

東邦大2006年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

救急疾患一般の診断・治療

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
日本蘇生学会指導医
Infection Contorol Doctor
JATEC
プロバイダー
ICLS
インストラクター
日本DMAT隊員
臨床研修指導医

医長
■廣江成欧
(ひろえなお)

慶應義塾大2008年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

外傷外科治療、急性腹症の診断・治療、surgical critical care、 救急全般の診断・治療

学会専門医・認定医

日本外科学会専門医
JATEC
プロバイダー
JPTEC
インストラクター
ICLS
インストラクター
ステントグラフト実施医
横浜市消防局救命指導医(DMAT-L

医員
■古都慎太郎
(ふるごおりしんたろう)
金沢大2009年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

救急全般の診断・治療、重症集中治療

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医

医員
■風巻 拓
(かざまきたく)

北海道大2010年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

外傷・急性腹症、surgical critical care、 救急全般の診断・治療、臨床栄養

学会専門医・認定医

日本外科学会専門医
日本救急医学会ICLSワークショップ開催ディレクター
神奈川DMAT-L隊員
横浜救急医療チームYMAT隊員
JATEC
プロバイダー
ICLS
プロバイダー
MCLS
プロバイダー
日本静脈経腸栄養学会認定TNTコース修了
横浜市消防局救命指導医

医員
■中道 嘉
(なかみちよしみ)

東邦大2011年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

救急全般の診断・治療、重症集中治療(Critical Care)

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医
JATEC
プロバイダー
ICLS
プロバイダー
JPTEC
プロバイダー

医員
■山田真生
(やまだまさき)

三重大2012年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

救急全般の診断・治療、重症集中治療(Critical Care)

学会専門医・認定医

日本内科学会認定内科医
日本救急医学会救急科専門医

シニアレジデント
■天野杏李
(あまのあんり)
東邦大2015年卒

専門分野

救急医学

特に専門としている領域

救急全般の診断・治療

学会専門医・認定医

JATECプロバイダー

シニアレジデント
■矢島慶太郎
(やじまけいたろう)

慶應義塾大2015年卒

専門分野

救急医学

学会専門医・認定医

ACLSプロバイダー
PALS
プロバイダー
JATEC
プロバイダー

院長補佐
■北野光秀
(きたのみつひで)

慶應義塾大1980年卒

専門分野

救急医学(外科系)

特に専門としている分野

救急医学(外科重症外傷、特に腹部外傷の治療、急性腹症の診断・治療、消化器外科手術

学会専門医・認定医

日本救急医学会専門医・指導医
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本救急医学会評議員
日本腹部救急医学会評議員
日本外傷学会理事・評議員
日本臨床救急医学会評議員
日本Acute Care Surgery学会理事
日本救急医学会関東地方会幹事
横浜市メディカルコントロール協議会委員
横浜市救急安全活動委員会委員長
横浜市消防救急指導医
横浜市重症外傷センター長

 

 

後期研修医募集

2019年度の救急科専門研修プログラム

当院救急科の後期研修医募集については、以下の通りに行う予定です。 

  1. 原則として新制度(プログラム制)での募集になります(定員5人)
  2. 20153月までに医学部を卒業し、かつ20173月までに初期臨床研修を修了した方には、旧制度(カリキュラム制)での募集を2019年度も継続します。

 

2.の旧制度では、事前登録は不要ですが、専門医資格申請時に一次審査(救急勤務歴)と二次審査(診療実績)の診査を経てから、三次審査(筆記試験)の受験資格を得ることが出来ます。1.の新プログラムでは、プログラムに事前登録し、プログラムを修了することで三次審査(筆記試験)を受験出来るようになる予定です。

 

 救急医を目指すあなたへ! こしのりょう先生オリジナル東部病院ER漫画

救急科の紹介

  東部病院の救急科の歴史は、済生会神奈川県病院交通救急センターの設立までさかのぼることができます。1965年に設立された交通救急センターは、日本医科大学や大阪大学と共に日本の救急医学のルーツと言われ、日本の救急医療、とくに重症外傷診療の歴史とともに歩んできました。2007年の東部病院開院後は東部病院救命救急センターが、その機能と歴史と伝統を引き継いでいます。現在の東部病院救急科も以下の3つの部門に代表されるような、日本でも屈指のレベルを誇る、先進的救急部門として活動しています。

 

  • 救急・外傷外科(Acute Care Surgery)部門では重症外傷患者の診療に加えて、急性腹症などの内因性緊急手術も担っていて、外科と連携をしながら、救急科で日常的(年間約500件)に緊急手術をしています。このような外傷と救急を組み合わせた外科部門は、今世紀になって米国でAcute Care Surgeryという新しい概念として生まれたもので、最近では日本でも注目されるようになりました。東部病院はいち早くこの概念の下に部門を立ち上げ、2010年に第2回日本Acute Care Surgery研究会2017年に第31回日本外傷学会総会・学術集会を主催、2018年には、日本外傷学会よる銃創・爆傷患者診療指針の作成に協力するなど、日本を牽引する部門として存在感を発揮しています。(ぜひご覧ください→『腹部外傷の臨床』元済生会神奈川県病院院長著 ※現在絶版)

 

  • 救急放射線IVREmergency Radiology, Interventional Radiology)部門は、救急科専門医、放射線科専門医、IVR専門医の資格を持つ指導医のもと、読影と緊急IVRを担っています。救急と外科部門と同様、救急と放射線・画像部門の密接な協力関係も東部病院の特徴で、救急科の医師も術者として多くの緊急IVRに携わっています。DIRECT研究会Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency, Critical care, and Trauma:救急医療における画像診断とIVRを考える会)の事務局として数多くのセミナーを主催したり、IABO/REBOAに関する学会提言を取りまとめるなど、東部病院はこの部門でも日本のトップレベルとして注目されています。前済生会神奈川県病院院長参加のFASTの国際コンセンサスカンファレンス』もぜひご覧ください。

 

  • 救急集中治療(Emergency & Critical Care)部門では、救命救急センター病棟に入院したあらゆる重症患者の診療にあたります。救命救急センターに入院する年間千数百人の患者の9割以上で救急科が主科となり、PCPS, ECMO, 血液浄化などの高度な集中治療も自科で担当しています。東部病院救命救急センターは2016年から日本集中治療医学会専門医研修認定施設としても指定され、救急科専門医取得後の集中治療専門医取得も視野に入れながら研修を積むことが可能になりました。

 

特徴

他の病院にない、特筆すべき東部病院の特徴としては、2015年に横浜市重症外傷センターに指定されたこと、2017年にHybrid ERが稼働したことです。横浜市重症外傷センターは米国の外傷センターのシステムを参考に作られた制度で、横浜市内の9カ所の救命救急センターのうち、重症外傷患者に対する緊急手術、IVR、集中治療を行うスタッフや体制が充実している2カ所のみ(横浜市立大学附属市民総合医療センターと東部病院)を重症外傷センターとして指定し、地域の重症外傷患者が集約されるようになりました。このように自治体が主導して地域全体で取り組んでいる重症外傷センターのシステムは、本邦では横浜市が初めてです(その後、20184月に岐阜大学医学部附属病院が岐阜県から岐阜県救急外傷センターの指定を受けています)。その重症外傷センターに東部病院が指定されているということは、東部病院が通常の救命救急センターの機能にとどまらず、さらにその上を目差していると言うことを如実に示しています。

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そして、201710月にはHybrid ERが稼働しました。Hybrid ERとは、初療室・手術室・CT室・血管造影室の4つの機能が集約されて救急患者専用に救急初療室(ER)に配備されているもので、当院は全国で10番目の導入施設になります(20186月現在、本邦では11施設が稼働)。また、当院のHybrid ER2ルームタイプという非常にユニークな構造になっていて、CT装置が2つの部屋を移動して、どちらの部屋でも撮影可能です。2ルームタイプのHybrid ERは、まだ全国でも2施設にしか導入されていない、まさに最先端の治療施設です。例えば重症肝損傷の患者では、患者を移動することなく緊急開腹術と同時にIABO(大動脈内バルーン閉鎖)やTAE(経動脈的塞栓術)を行うことが可能です。また重症骨盤骨折患者に対しては、ガーゼパッキング、TAE、創外固定などの治療を連続して行うことが可能となります。まさに今までとは一線を画する治療戦略を用いることができるので、Hybrid ERとは、外傷診療におけるパラダイムシフトと言って過言ではないでしょう。また当院救命救急センターでは三次救急はもちろん、二次救急も含む幅広い救急患者を受け入れていますので、重症外傷だけではなく、心肺停止患者に対する体外循環(ECPR)やショック、脳卒中等へHybrid ER応用も開始しています。20186月には全国の導入施設10施設が中心となってHybrid ER SystemHERS)研究会が設立されました。当院も創設メンバーとして、Hybrid ERの有用性を多方面で発信したいと考えています。

 災害医療にも積極的に活動しています。日本DMAT隊員に院内で18人が登録されていて、この数は神奈川県内でも最も多い病院の1つです。2015年の東北・北関東豪雨、2016年の熊本地震でもDMAT隊員をのべ14人派遣しています。  

 

制度(カリキュラム制
※リンク先は、2017年3月までに初期研修医を修了した後期研修医向けのプログラムと同一です

制度(プログラム制)
   連携施設
 当院が基幹施設として:済生会神奈川県病院、平塚市民病院
   当院が連携施設の場合の基幹施設:慶應義塾大学病院、済生会中央病院、平塚市民病院

 

募集要項

・定員:5
・応募期間:決まり次第お知らせします