前立腺がん
当院での前立腺がん治療
「薬物療法」 ホルモン療法や化学療法
「ダビンチXi」 最新の手術支援ロボット
「密封小線源治療」 微弱な放射線を出す線源を前立腺に留置するからだにやさしい治療
「サイバーナイフ」 高精度放射線治療装置 強度変調放射線治療(IMRT)、定位放射線治療(SBRT)が可能
治療方針を決めるにあたっては、がんの状況だけでなく年齢、持病、排尿や性機能の状態など、多くのことを考慮することが大切です。
薬物、手術、放射線治療につき、それぞれの特徴を熟知した泌尿器科専門医が、患者さん一人ひとりに合わせた治療を提供します。
前立腺がんとは?
前立腺は骨盤の一番深い所にあり、前立腺の真ん中を尿道が貫いています。精液の一部をつくっている場所で、40歳代での前立腺がんの発生はまれですが、50歳以上では年齢があがるにつれて患者さんは増加していきます。
早期発見の場合、治療により治癒することが可能です。また、発見された時点でがんが非常に小さく、性質がおとなしい場合は、しばらく治療を行わずに厳重な経過観察のみが可能なこともあります。
多くの場合、他のがんと比べると進行はゆっくりですが、発見が遅れるとリンパ節や骨などに転移している場合もあります。
症状
転移が無い前立腺がんの場合は、症状があることは少ないです。トイレの回数が多い、尿意を我慢するのが大変などの排尿に関する症状は年齢とともに増えていきますが、多くの場合は前立腺がんとは関係が無く、前立腺肥大症や過活動膀胱などによる症状です。
早期の前立腺がんは、がん特有の症状はありませんので、血液検査による検診が非常に重要です。当院では、前立腺がん早期発見の啓発活動、ブルークローバー・キャンペーンを年に1回実施しています。
診断方法
まずは血液検査でPSA(前立腺特異抗原)を測定し、前立腺がんの疑いがあるかを調べます。当院では、血液を採取してその日のうちにPSAの測定結果を確認できます。
PSA値により前立腺がんが疑われる場合は、超音波を肛門から挿入して前立腺の一部を採取し、顕微鏡で前立腺がんが存在するかを調べる組織検査(生検)を行います。。組織検査の結果が出るまでに、採取から2〜3週間ほど時間がかかります。
前立腺がんと診断された場合、CTやMRI、骨シンチグラフィなどの画像検査を行い、がんの進行度合い(ステージ)を調べます。
診療実績
2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | |
---|---|---|---|---|---|
前立腺癌に対する前立腺全摘除術 |
21 |
5 |
0 |
0 |
0 |
前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術 |
14 |
55 |
55 |
70 |
70 |
前立腺癌に対する密封小線源療法 |
41 |
49 |
48 |
72 |
63 |
前立腺癌に対するIMRT(サイバーナイフ) |
20 |
22 |
10 |
22 |
19 |
前立腺針生検 |
235 |
298 |
275 |
330 |
324 |
治療期間のめやす
ダビンチXiによる手術 |
入院:6泊7日〜7泊8日 |
密封小線源治療 |
入院:3泊4日 通院:癌の状態によって、入院治療のみの場合と、25日間程度の放射線照射が加わる場合とがあります |
サイバーナイフによる放射線治療 |
入院:2泊3日 通院: 定位照射の場合 5日間 通常照射の場合 37〜39日程度 |
担当科目