フットケア外来

フットケア外来のご案内

本邦では現在、糖尿病や人工透析患者数は増加の一途をたどっており、当院においてもフットケア外来を受診される症例の約9割の患者が糖尿病の既往があります。
閉塞性動脈硬化症や重症虚血肢の要因は、糖尿病・高血圧・喫煙・加齢と言われており、閉塞性動脈硬化症や重症虚血肢の患者が増加傾向にあるのが現状です。

足病変は、糖尿病神経障害や網膜症などの視力障害から、傷があっても気が付きにくく発見がおくれてしまうこと、血流障害により潰瘍になってしまうこと、また傷が治りづらく治癒が遅れてしまうことなどが大きな要因といわれています。また、閉塞性動脈硬化症の約65%の症例で頸動脈疾患や冠動脈疾患を併発するとの報告があり、生命予後は不良ともいわれております。閉塞性動脈硬化症による間歇性跛行は、症例によっては循環器内科で治療を完結することが可能です。しかし重症虚血肢症例に関してはそれが困難な場合があり、チーム医療(集学的医療)が重要になります。重症虚血肢および足病変に対する治療は各科の専門医が集結し、診療科の枠を超えて知識を共有し、一致団結して治療にあたることが救肢率を上げる最も重要な要因であると思われます。
当院ではこの様な重症虚血肢および足病変の症例に対する治療は、循環器科・皮膚科・整形外科・糖尿病内科・腎臓科・血管外科及び担当看護師にて医療チームを作り、お互いに協力し集学的治療を行っております。歩くとふくらはぎが張る(間欠性跛行)、足に冷感・しびれがある、安静にしていても足が痛い、足に難治性の傷・潰瘍(かいよう)がある、足趾先端の壊死などの症状を自覚されましたら、すぐ当院を受診して頂けましたらと思います。

診療時間

月曜日(平日)13:00~16:00 ※紹介状がない場合、初診時の選定療養費7,700円をご負担いただきます。

担当医師

循環器内科・形成外科・整形外科・皮膚科医師が診療を担当することにより、早期診断・早期治療を実践できるようにしています。

対象となる方

  • 閉塞性動脈硬化症
  • 重症虚血肢
  • 下腿潰瘍
  • 糖尿病性足病変
  • 足にお困りがあるすべての方

関連外来

1.看護ケア外来
糖尿病看護認定看護師 糖尿病療養指導士による、患者の足を守るための予防方法の指導(足の観察の仕方や日常生活の中でのフットケアの方法)爪や胼胝の処置などを行っております。

2.装具外来
足を守るためには、足に合った靴を履くということは、受傷予防や傷の再発予防のためにとても重要です。
第2、4週の月曜日に、専門の義肢装具士による装具外来を行っております。自分の足の型を実際にとり、自分の足に合った靴(足装具)をお作りします。定期的に受診していただき、その後のフォローをさせていただきます。

受診時のご注意

はじめてフットケア外来を受診される患者さん、または、病状悪化し受診される患者さんは、診察前に患者さんの状態に応じた検査をさせていただきます。検査および検査結果が出るまでに時間がかかりますので、お時間には十分に余裕を持ってきていただけるようにお願いいたします。
13:30に受付していただいた患者さんも帰宅時間が17時を過ぎる場合もありますので、あらかじめご了承ください。

診療予約・変更・確認・取消

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ご相談・お問い合わせ

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