骨代謝センター

Bone metabolism center
骨粗鬆症治療のトップランナーとして
皆様に最新かつ適切な治療を提供します。
骨代謝センターについて

骨代謝センターについて

福田センター長 挨拶動画
全人的診療を心がけ、その方に最も適した治療方針を提案し、
良質で高度な医療を提供したいと考えております。
骨代謝センター センター長
運動器センター センター長
整形外科部長
福田 健太郎
(ふくだ けんたろう)
整形外科専門医
脊椎脊髄外科専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定指導医
日本側彎症学会評議員
成人脊柱変形・脊柱アライメント委員会委員
日本脊椎インストゥルメンテーション学会評議員
日本成人脊柱変形学会幹事
慶應義塾大学医学部客員講師
藤田医科大学医学部客員教授
厚生労働省緩和ケア研修修了
国際骨粗鬆症財団(IOF)のCapture the Fracture® の「Gold」表彰状
国際骨粗鬆症財団(IOF)のCapture the Fracture® の「Gold」表彰状

当院は、国際骨粗鬆症財団(IOF)の
Capture the Fracture® の「Gold」認定施設です。
2021年6月に認定され、神奈川県内では初の受賞となります。

国際骨粗鬆症財団(IOF:国際的な骨粗鬆症の治療、予防・啓蒙活動に取り組む財団)が世界各国での、二次骨折予防に対する各施設の取り組みを国際的評価基準によって審査を行い、「Gold」「Silver」「Bronze」にレベルを分けて認定を行う認定制度です。Goldは国内15施設、神奈川県内では当院のみです。(2023年8月現在)

当センターでは骨粗鬆症の治療だけではなく、原因となる疾患に目を向け内科系、外科系の各診療科の協力を得ながら、垣根のない診療科横断的、かつ多職種からなる専門的治療を皆様に提供します。

スタッフ紹介

スタッフ紹介

ダミー
骨代謝センターメンバー
(2023.4月 現在)
整形外科医、糖尿病・内分泌内科医、腎臓内科医、産婦人科医、呼吸器内科医、口腔外科医、看護師、
薬剤師、理学療法士、管理栄養士、診療放射線技師
整形外科医
整形外科医
手術療法ではなく、患者さん一人ひとりの骨粗鬆症の原因に合わせた適切な運動や食事、薬物療法をご提案致します。
糖尿病・内分泌内科医
糖尿病・内分泌内科医
骨粗鬆症のリスクとなる糖尿病および内分泌疾患(甲状腺、副甲状腺、副腎疾患など)の診断・治療を担当させていただきます。
腎臓内科医
腎臓内科医
慢性腎臓病の患者さんは、骨疾患を合併することが多いので、腎臓だけでなく骨代謝にも注力していきたいと思います。
産婦人科医
産婦人科医
骨粗鬆症の女性患者数は男性の3倍以上といわれています。
婦人科でも皆様の健康や治療の一助となれるよう努めて参ります。
呼吸器内科医
呼吸器内科医
呼吸器疾患では息切れでの身体活動の制限、栄養不良などがリスクであり、適切な栄養摂取、運動などの予防が大切です。
口腔外科医
口腔外科医
健康寿命を延ばすためには、骨折の予防と「よく噛んでよく食べる」ことが重要です。
地域歯科医院と連携し、口腔の健康を守り「健康寿命の延長」を支援します。
外来看護師
外来看護師
骨粗鬆症治療に関する疑問やお困りごとがあれば、患者さんだけでなく、ご家族の方もお気軽に外来までご相談ください。
病棟看護師
病棟看護師
骨折の治療や再骨折予防を入院中からサポートし、退院後も円滑に骨粗鬆症治療が継続できるよう支援します。
薬剤師
薬剤師
患者さんの生活状況や認知機能、病態などを踏まえ、個々の患者さんに適した骨粗鬆症治療薬が提供できるよう努めています。
理学療法士
理学療法士
骨折は歩く能力を奪い、更には寿命をも短くさせます。運動をとおし地域の皆様の「転ばない身体づくり」をお手伝いいたします。
管理栄養士
管理栄養士
骨粗鬆症治療に必要な栄養素の多くが日本人に不足しています。
患者さん個々の食生活に合わせた栄養相談を行います。
診療放射線技師
診療放射線技師
骨粗鬆症には骨密度をはじめ画像による検査が必要不可欠です。
正確でやさしい検査をとおし早期発見に努めます。
メディカルアシスタント
メディカルアシスタント
骨粗鬆症患者さんのデータの作成・管理など、事務ならではの形で、治療率の向上、骨粗鬆症の啓蒙活動に貢献していきます。
事務局
事務局
骨粗鬆症による骨折を防ぐために、皆さまのお役に立てる情報発信や活動を推進して参ります。
OLS運動器ケアチーム

OLS運動器ケアチーム

OLS運動器ケアチーム

当院では2016年より骨代謝センター設立に先駆け、OLS運動器ケアチームとして骨粗鬆症治療を行ってきました。OLSは「骨粗鬆症リエゾンサービス(Osteoporosis Liaison Service)」という意味で、複数の職種の医療従事者が連携し、チーム医療として骨粗鬆症の治療率向上などを目指しています。

OLS運動器ケアチームは医師、看護師、薬剤師、理学療法士、放射線技師、管理栄養士、メディカルアシスタントで構成されていますが、特に中心的な役割を果たしているのが「骨粗鬆症マネージャー」です。日本骨粗鬆症学会の認定を受けた各分野のスペシャリストが骨粗鬆症の予防から治療にわたり、骨粗鬆症のトータルケアの実現を目指した取り組みを行っています。

チーム活動の様子

OLS運動器ケアチーム定例会議
OLS運動器ケアチーム市民公開講座
(運動指導)
OLS運動器ケアチーム市民公開講座
(簡易骨密度測定)
受診方法

受診方法

はじめて受診を希望される方

現在当院にかかっていない方
①紹介状のある方
かかりつけ医からの紹介状をお持ちになり整形外科を受診してください。
初診受付時間:8:30~11:00(月~金)
②紹介状のない方
診療費とは別に初診時の選定療養費として7,700円(税込)がかかります。
現在当院にかかっている方
主治医にご相談ください

2回目以降の方

骨粗鬆症専門外来
火曜日:午後(14:00~16:00)※第5火曜日休診
午後
(14:00~16:00)
※第5火曜日休診
骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨の量が減り、骨が弱くなる病気です。骨粗鬆症の進行は背骨や大腿骨の骨折を引き起こし、動作能力を低下させ要介護になる原因となったり、更には死亡率も上昇させます。
現在日本では70歳以上の女性、約3人に1人が骨粗鬆症を抱えているとされ、国内の患者数は約1600万人※ともいわれており「現代の国民病」ともされています。しかし、そのうち7~8割の方は治療を受けていないのが現状です。
40歳以上の女性、特に閉経後の女性が特に骨粗鬆症になりやすく症状がなくても定期的な骨粗鬆症検査を受けることが推奨されています。
また骨粗鬆症は加齢や閉経に伴うものだけでなく、様々な病気や薬なども原因となります。当センターでは骨粗鬆症の治療だけではなく、原因となる疾患に目を向け内科系、外科系の各診療科の協力を得ながら、垣根のない診療科横断的、かつ多職種からなる専門的治療を皆様に提供します。

※出典 Yoshimura N. et al.: J Bone Miner Metab. 2022; 40(5): 829-838

骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは

知っておきたい 骨の”量”と”質”

骨密度は女性の場合18歳前後で最大の量に達し、40歳前後まで一定を保っています。50歳前後、閉経などによる女性ホルモンの分泌量が低下や栄養の吸収がわるくなることで骨密度が低下します。
骨は一度作られたまま一生涯同じものではなく、常に古いものから新しいものに生まれ変わっています。これが骨代謝といいます。古くなった骨は破骨細胞に吸収され、ここに骨芽細胞がくっつき新しい骨を形成します。骨粗鬆症は吸収がすすみ形成が上回ってしまう病気です。

骨密度の生涯曲線

骨密度の生涯曲線

骨のリモデリング

骨のリモデリング
出典:「骨検® 骨にも検診プロジェクト」https://honeken.jp/index.html

当院では「骨密度」の検査を受けると同時に、「骨質」も調べることができます。

「骨密度」を聞いたことがある人は多いと思いますが、「骨質」はいかがでしょうか?
骨の強度は「骨密度」と「骨質」から成り立っているといわれています。
つまり、骨の「強さ」だけでなく、骨の構造などの「質」も関係しているのです。
骨の強度は鉄骨のビルに例えられ、骨の成分であるコラーゲンは鉄筋に、ハイドロキシアパタイトを主としたカルシウムは
コンクリートにあてはまります。しっかりとしたコンクリートがあっても、鉄筋が錆びてもろくなっていれば倒壊してしまうのです。
これが骨密度が正常でも骨折してしまう人がいる原因といわれています。
「骨質」は関節リウマチや内分泌疾患、婦人科疾患をお持ちの方、その他、ステロイド剤などを使用している方など、骨の代謝に必要なホルモンの不足や異常を起こすことで低下する可能性があります。
「骨密度」だけでなく「骨質」も知っておくことが重要です。

※対象は20歳以上80歳以下の女性です。
骨密度 骨質 骨強度
骨をビルに例えた場合 骨粗鬆症の骨 骨質 鉄筋=コラーゲン 骨密度 コンクリート=カルシウム 健康な骨
骨粗鬆症検査

骨粗鬆症検査

当センターではより安全で適切な治療が行えるよう、最新の機器を用いて骨粗鬆症検査を行っております。

骨粗鬆症検査とは、どんなことをするのですか?
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骨密度測定
骨密度測定
骨密度検査には様々な方式がありますが、当院ではDXA(デキサ)と呼ばれる、日本骨粗鬆症学会の定める最も信頼性の高い測定法を採用しています。
10分程度仰向けに寝ているだけの検査で痛みはありません。
X線撮影
X線撮影
背骨のレントゲンを撮影し骨折の有無を確認します。
血液検査
血液検査
腎臓や肝臓の機能、骨代謝マーカー、栄養状態など身体内部の検査をします。
骨密度測定とは、どんなことをするのですか?
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検査概要

骨密度を測定することでご自身の骨の強さや骨粗鬆症の程度を確認することができます。

骨密度(骨量)測定のさまざまな方式

骨密度検査には様々な方式がありますが、当院ではDXAと呼ばれる、日本骨粗鬆症学会の定める最も信頼性の高い測定法を採用しています。最新の機器を用いて皆様の骨粗鬆症の検査を迅速かつ的確に実施します。

当院はこちらを採用
DXA法
骨に2種類のX線を
あてて骨密度を測定
QUS法
超音波を使った方法で
踵(かかと)を使って測定
MD法
手のひらをX線撮影し、
骨密度を測定

検査機器

検査機器
  • 骨折すると日常生活に影響を与える腰椎や大腿骨の骨密度を測定します。
  • 微量のX線を使用します。骨密度検査で受ける放射線被ばくは健康診断等で行う胸部エックス線検査より少ない量です。
  • 検査は仰向けにじっと寝ているだけの検査で、約10分程度です。
  • 検査費用:1,350円(3割負担の場合)
検査結果について
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当院でお渡ししている検査結果レポート

過去に検査を受けたことがある方は、骨密度の変化がグラフで表示されます。

当院でお渡ししている検査結果レポート
当院でお渡ししている検査結果レポート
動画でわかる!骨粗鬆症講座

動画でわかる!骨粗鬆症講座

よくある質問

よくある質問

Q
骨粗鬆症になりやすい人はいますか。
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A
骨密度は50歳前後から徐々に低下が始まり、特に女性では閉経に伴い、急激な骨密度低下がみられます。60歳代女性では5人に1人が骨粗鬆症であるとも言われています。また糖尿病、腎臓、肺、婦人科の病気や、また治療で使われるステロイド剤やホルモン剤、がんの治療薬等の使用でも骨密度に影響を与える場合があります。
Q
骨粗鬆症の症状にはどんなものがありますか。
解説を表示する
A
骨粗鬆症になっても初期には痛みは通常ありません。骨粗鬆症が進行をすると「背中が丸くなる」、「身長が縮む」などの症状がみられることもありますが、骨折をしてはじめて進行していることに気づくことも少なくありません。特に25歳ころに比べて身長が4cm以上低くなっている場合は骨粗鬆症の危険性があります。
早期発見・早期治療が大切です。
Q
骨粗鬆症は遺伝しますか?
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A
遺伝的な要因もあるされ、特に母娘間での遺伝の影響は70%程度といわれています。
また、両親に大腿骨近位部(太もものつけ根)骨折がある場合は、その子供が骨折をする危険性が高くなるため注意が必要です。
Q
受診方法を教えてください。
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A
かかりつけ医からの紹介状をご持参いただくことをおすすめいたします。
初診受付時間(平日8:30~11:00)に他の医療機関からの紹介状をご持参のうえ、1階「総合受付初診窓口」までお越しください。紹介状がない場合、当院にて「問診票」をご記入ください。その場合、診療費とは別に「初診時選定療養費」として7,700円(税込)をいただいております。
Q
骨粗鬆症の薬にはどんな種類がありますか。
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A
骨粗鬆症の薬には内服薬や注射薬、点滴など様々な種類があります。患者様の病状や生活習慣などに合わせ主治医が適切なものをご提案させていただきます。
Q
普段からカルシウムを多く摂っていれば骨粗鬆症にはなりませんか。
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A
カルシウムは骨の主な成分であり非常な重要な栄養素です。しかし、カルシウムを身体に吸収するためにはビタミンDなども必要となりますのでバランスの良い食事を心掛けましょう。また栄養バランスに十分注意していても、
閉経に伴う女性ホルモン分泌の低下により骨密度が急に低下する場合もあります。
当院の骨粗鬆症外来では栄養相談を行っております。栄養が足りているか等のお悩みについて個別にご相談をお受けしています。お悩みがある場合には医師にご相談ください。
Q
骨粗鬆症にならないためにはどうすればよいですか。
解説を表示する
A
骨密度は20歳前後にもっとも高くなります。学童期からバランスの良い食事、適度な運動をこころがけ、できるだけ骨密度をあげておくことが重要です。また、過度なダイエットや多量のスナック菓子・インスタント食品の摂取は骨密度の上昇を阻害する可能性があるので注意しましょう。
20歳以降もバランスの良い食事、適度な運動や日光浴を心掛け、骨密度をなるべく下げないよう意識することが重要です。
好発年齢(50歳~)になる前に一度、骨密度検査を受けてみましょう。
Q
骨粗鬆症の治療をしていますがここ最近骨密度が上がりました。
治療をやめてもよいですか。
解説を表示する
A
骨粗鬆症の治療は継続することで骨折の予防ができます。自己判断で薬を中断すると骨折を防ぐことが難しくなるだけでなく、骨折しやすくなる場合もあります。必ず主治医にご相談をお願いします。