ロボット支援手術「ダビンチ」プロクター4名在籍 500例を超える実績
2018年11月06日ニュース
ロボット支援手術「ダビンチ」プロクター4名在籍 500例を超える実績
日本泌尿器科学会と日本泌尿器内視鏡学会は、
ロボット支援手術の円滑な導入と安全な普及を目的として「泌尿器ロボット支援手術プロクター」と呼ぶ指導医の認定制度を制定しています。
プロクターは、施設の招聘に応じて症例の少ない医療機関に対して指導や教育を行います。
この11月に同制度による都道府県および各施設の認定医数が発表され、
対象術式は全部で3つ「前立腺全摘」「腎部分切除術」「膀胱全摘術」。
関東で全術式のプロクター資格所持者はたったの5名。
うち1名は当院ロボット手術センターの石田勝がエントリー。
また、全国で22名しかいない日本内視鏡外科学会が推奨する「胃がん手術」のプロクターには
東部がんセンターの江川智久が認定されています。
江川センター長:ロボット手術を保険適用で行うには、装置の他に基準を満たす実績が必要です。その意味で東部病院は神奈川県下でも数少ないロボット手術のできる病院です。放射線療法や薬物療法など他の治療法も選べる。がん治療において東部病院は非常に選択肢の幅が多いのです。
石田センター長:経験を積んだ医師たちが、自信を持ってロボット手術の選択肢を患者さんに提示できる。これは我々の強みだと思っています。ダビンチXiによる当院の前立腺がん手術の患者さんは合併症がなく予定通り退院できるため、DPC病院の平均入院日数は全国ランキング1位か2位をキープしています。
私自身がロボット手術を手がけてきて感じたメリットは、第一に精度と安全性です。例えば腎臓がんの手術では、病巣だけを正確に取り除くことが難しく、これまでは腎臓を全摘せざるを得なかった。それがダビンチでは部分切除ができる。高難易度の手術が安心して行えるのです。患者さんにその良さを体感してもらいたいし、術者として価値をしっかり提供していきたいと考えています。
ダビンチ手術実績
保険適応
対象疾患
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診療科
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術式
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症例数
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前立腺がん
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前立腺全摘
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403
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腎細胞がん
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腎部分切除
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70
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膀胱がん
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膀胱全摘
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15
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胃がん
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幽門側胃切除・胃全摘
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22
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