「メトホルミン塩酸塩」における発がん物質の検出に対する対応について
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2020年04月30日おくすりについて
「メトホルミン塩酸塩」における発がん物質の検出に対する対応について
患者さん・ご家族の皆様へ
経口糖尿病用剤である「メトホルミン塩酸塩」について、最終製品に発がん性の恐れがある物質であるN-ニトロソジメチルアミンが混入していたため、販売メーカーが自主回収を開始したとの報道がなされています。
当該物質の混入の程度や原因等については現在販売メーカーにて調査中であり、服用した場合の発がんリスクについても明らかとなっておりません。
対象となる製剤はメトホルミン塩酸塩を含有する以下の薬剤です。
<一部ロット自主回収対象薬品>
- メトグルコ錠250mg
- メトグルコ錠500mg
対象ロット:URL参照
https://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20200427.pdf
- メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「JG」
対象ロット:URL参照
http://www.nihon-generic.co.jp/medical/search/files/METMT50_RELEASE(press)_200427.pdf
当院の院内において当該ロットの薬剤が使用されたことはありませんが、院外処方においてかかりつけ薬局で調剤される際に当該薬剤が選択された可能性が考えられます。服用中のお薬の中に上記の対象薬品があった場合、自己判断によって服用は中止せず、当院もしくはかかりつけ薬局までご相談ください。
また、当院で採用している同成分薬剤である『メトホルミン塩酸塩錠250mg・500mg「TE」』については、4月28日現在、N-ニトロソジメチルアミンの混入について調査中であるため、混入の有無・程度に関する情報はございません。
今後新たなことが分かり次第適切に対応し、皆様に情報を提供する予定でおります。
ご心配・ご不明な点などございましたら、当院までご遠慮なくご相談ください。
済生会横浜市東部病院
院長三角隆彦
(2020/4/28 薬剤部作成)