【イベント報告】市民公開講座「折れない骨と、転ばない体づくり」
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2024年12月23日患者・一般の方対象
【イベント報告】市民公開講座「折れない骨と、転ばない体づくり」
2024年12月11日(水)、鶴見区役所にて鶴見区高齢・生涯支援課主催の市民公開講座「折れない骨と、転ばない体づくり」が開催されました。
当日は、当院骨代謝センターよりスタッフ10名が参加し、鶴見区役所の皆様と協力して開催しました。
今回の講座では、当院骨代謝センターより、辻阪亮介 医師、土屋文美 管理栄養士、佐藤雄哉 理学療法士が講師を務め、骨粗鬆症やフレイル予防についての講義と実技を行いました。
第一部:折れない骨を作るには
辻阪医師からは、骨粗鬆症やフレイルのメカニズム、加齢に伴う骨密度の低下について詳しく解説がありました。特に“骨粗鬆症と転倒による骨折の危険性”という点を強調し、早期発見・予防の重要性をお伝えしました。参加者の皆様も熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。
第二部:今日からできる!骨活!!
続いて、土屋管理栄養士から、日々の食事で骨を強くするための栄養素や、具体的な食事内容についてお話がありました。“カルシウムやビタミンDの摂取”、“バランスの取れた食事のコツ”について説明し、実際の食事例や手軽に摂取できる食品を紹介しました。参加者の中には、「普段牛乳を飲んでいるから骨は大丈夫と思っていたが、その他も重要だったとは知らなかった」と新たな気づきを得る方もいらっしゃいました。
第三部:生涯現役!運動で守る骨と筋肉!
佐藤理学療法士は、転倒予防に効果的な運動を紹介し、実技を交えながら“正しいストレッチ法”、“片足立ち訓練”、“下肢筋力を鍛えるスクワット”など、日常生活に取り入れやすい運動方法を指導しました。参加者も一緒に体を動かし、「ストレッチをやっているが伸ばす時間も重要とは知らなかった」、「これなら続けられるかもしれない」といった声が聞かれました。
検査・測定会
講座と並行して実施されたフレイル・骨粗鬆症検査会では、骨密度測定、体組成、握力、片足立ち、パタカ測定などを行い、参加者の皆様の健康状態を確認しました。中には、バランス機能の低下や骨密度の低下が見つかった方もおり、「知らなかったリスクを知ることができた」との感想も寄せられました。こうした検査結果をもとに、今後の改善や予防策について具体的なアドバイスを提供し、多くの方にご好評いただきました。
骨代謝センターの取り組み
当院骨代謝センターでは、骨粗鬆症のための診療や治療に加え、こうした市民公開講座などの啓発活動にも力を入れています。地域の皆様の健康寿命を延ばし、転倒や骨折を未然に防ぐことで、安心して生活を送れる社会の実現を目指しています。今回の講座は参加者の皆様にとって、自分自身の健康を見直す貴重な機会となりました。当院では今後も定期的にこうした講座を開催し、地域の皆様の健康づくりに貢献してまいります。
骨代謝センター OLS運動器ケアチーム
サブリーダー 佐藤雄哉(理学療法士)