【イベント報告】市民公開講座「骨粗鬆症市民公開講座」
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2024年11月13日患者・一般の方対象
【イベント報告】市民公開講座「骨粗鬆症市民公開講座」
2024年10月16日(水)13:30~15:00 当院多目的ホールにて、10月20日の世界骨粗鬆症デー企画 骨代謝センター主催「骨粗鬆症市民公開講座」を開催いたしました。
当日は先着100名のお席も早々に埋まり、骨粗鬆症への関心の高さが伺えました! ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
講座のはじめには、骨代謝センターの福田健太郎センター長より、骨粗鬆症患者さんが適切に治療を受けられていない現状と神奈川県の骨密度検査検診率のワースト4の状況を踏まえて、本講座からぜひ骨粗鬆症の予防や治療について知っていただきたいと挨拶がありました。
本講座は3講演から成り、まず1つ目は「骨粗鬆症はいつなるの? 40歳を過ぎたら骨密度検査を」と題して、整形外科医長 山内俊之医師より講演がありました。
骨粗鬆症とは、骨の量が減り、骨が弱くなる病気です。
骨粗鬆症が進行すると背骨や大腿骨の骨折を引き起こし、動作能力を低下させ要介護になる原因となったり、更には死亡率も上昇させます。
骨は、骨吸収と骨形成を繰り返し(これを「骨代謝」といいます)、常に古いものから新しいものへ生まれ変わっています。
骨密度は年齢とともに変化し、一度下がった骨密度を回復することは難しい…ではどうすると良いかというと、
①生活指導 栄養+運動
②ホルモン補充療法
③薬物療法 注射や飲み薬があります。
本講座では骨密度検査も実施したため、検査結果の見方も説明されました。
骨密度が低下し始める40歳を過ぎたら、ぜひ一度骨密度検査を受けてみてください。
次は「今日からできる!骨活!」と題して、横手隆幸 管理栄養士から講演がありました。
はじめに骨代謝のサイクルについて触れた後、体重と骨折のリスクとして、
・痩せすぎ→大腿骨近位部骨折のリスク
・肥満症→上腕骨骨折のリスク
があるため、予防するために適性体重を維持し、バランスの良い食事を摂る必要があると話しました。
今回のテーマである「骨」の栄養素を考えます。
日光浴も大切です。
みなさんも毎日の献立を考える際、ぜひ骨に良い食材を取り入れてみてください。
最後は「骨から元気!今日から始める簡単エクササイズ」と題して、佐藤雄哉 理学療法士から参加型の講演がありました。
実際に参加者のみなさんにお立ちいただいて、転倒危険度チェックからストレッチ、筋力トレーニングを試しました。
転倒危険度チェックを試す様子↓
本講座でお聞きいただいた内容を周りの皆さんとも共有していただき、健康寿命を延ばしていく参考になさってください。
骨代謝センターでは多職種が連携し、診療科横断的に骨粗鬆症の治療から予防まで積極的に取り組んでいます。
骨代謝センターホームページはこちら⇒https://www.tobu.saiseikai.or.jp/bone-metabolism-center/