PASCALを用いたM-TEERを開始しました
2025年08月29日ニュース
PASCALを用いたM-TEERを開始しました
当院では2018年11月より、Abbot社製僧帽弁クリップデバイス(MitraClip)を用いた僧帽弁閉鎖不全症治療を行ってまいりました。
最近ではこの治療は僧帽弁経カテーテルクリップ術(経カテーテルedge-to-edge修復術)と呼ばれ、Mitral TEER(M-TEER)と標記されます。
本邦では、2023年より新たなM-TEERデバイスであるEdwards社製PASCALが使用可能となり、国内各施設で導入が進んでおりました。
この度当院でもこのPASCALの導入が決定し、2025年8月29日にプロクタリング医師(仙台厚生病院 宗久佳子先生、遠田佑介先生)のご指導のもと、当院1例目となる症例を安全かつ有効に治療いたしましたのでご報告させていただきます。

(写真左から当院循環器内科 山口、仙台厚生病院 遠田先生、宗久先生、当院循環器内科 深川先生、今峰先生)
PASCALという選択肢が増えたことにより、一層安全かつ最適な治療を弁膜症患者さんに提供可能になると感じております。
今後も東部病院弁膜症治療センターでは、最新のデバイスを導入しつつ、知識と経験を積み重ねよりよい弁膜症治療を目指してまいります。
文責:弁膜症治療センター 循環器内科 医長 山口航平