後期研修医・専攻医「救急科」

2019年度の救急科専門研修プログラム

当院救急科の後期研修医募集については、以下の通りに行う予定です。 

  1. 原則として新制度(プログラム制)での募集になります(定員5人)
  2. 20153月までに医学部を卒業し、かつ20173月までに初期臨床研修を修了した方には、旧制度(カリキュラム制)での募集を2019年度も継続します。

 

2.の旧制度では、事前登録は不要ですが、専門医資格申請時に一次審査(救急勤務歴)と二次審査(診療実績)の診査を経てから、三次審査(筆記試験)の受験資格を得ることが出来ます。1.の新プログラムでは、プログラムに事前登録し、プログラムを修了することで三次審査(筆記試験)を受験出来るようになる予定です。

 

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救急科の紹介

  東部病院の救急科の歴史は、済生会神奈川県病院交通救急センターの設立までさかのぼることができます。1965年に設立された交通救急センターは、日本医科大学や大阪大学と共に日本の救急医学のルーツと言われ、日本の救急医療、とくに重症外傷診療の歴史とともに歩んできました。2007年の東部病院開院後は東部病院救命救急センターが、その機能と歴史と伝統を引き継いでいます。現在の東部病院救急科も以下の3つの部門に代表されるような、日本でも屈指のレベルを誇る、先進的救急部門として活動しています。

 

  • 救急・外傷外科(Acute Care Surgery)部門では重症外傷患者の診療に加えて、急性腹症などの内因性緊急手術も担っていて、外科と連携をしながら、救急科で日常的(年間約500件)に緊急手術をしています。このような外傷と救急を組み合わせた外科部門は、今世紀になって米国でAcute Care Surgeryという新しい概念として生まれたもので、最近では日本でも注目されるようになりました。東部病院はいち早くこの概念の下に部門を立ち上げ、2010年に第2回日本Acute Care Surgery研究会2017年に第31回日本外傷学会総会・学術集会を主催、2018年には、日本外傷学会よる銃創・爆傷患者診療指針の作成に協力するなど、日本を牽引する部門として存在感を発揮しています。(ぜひご覧ください→『腹部外傷の臨床』元済生会神奈川県病院院長著 ※現在絶版)

 

  • 救急放射線IVREmergency Radiology, Interventional Radiology)部門は、救急科専門医、放射線科専門医、IVR専門医の資格を持つ指導医のもと、読影と緊急IVRを担っています。救急と外科部門と同様、救急と放射線・画像部門の密接な協力関係も東部病院の特徴で、救急科の医師も術者として多くの緊急IVRに携わっています。DIRECT研究会Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency, Critical care, and Trauma:救急医療における画像診断とIVRを考える会)の事務局として数多くのセミナーを主催したり、IABO/REBOAに関する学会提言を取りまとめるなど、東部病院はこの部門でも日本のトップレベルとして注目されています。前済生会神奈川県病院院長参加のFASTの国際コンセンサスカンファレンス』もぜひご覧ください。

 

  • 救急集中治療(Emergency & Critical Care)部門では、救命救急センター病棟に入院したあらゆる重症患者の診療にあたります。救命救急センターに入院する年間千数百人の患者の9割以上で救急科が主科となり、PCPS, ECMO, 血液浄化などの高度な集中治療も自科で担当しています。東部病院救命救急センターは2016年から日本集中治療医学会専門医研修認定施設としても指定され、救急科専門医取得後の集中治療専門医取得も視野に入れながら研修を積むことが可能になりました。

♦︎厚生労働省が発表した『2018年 救命救急センターの評価結果について』において、東部病院同センターは、全国289施設の救命救急センター中12位、大学病院以外では全国3位にランクインしました。 

特徴

他の病院にない、特筆すべき東部病院の特徴としては、2015年に横浜市重症外傷センターに指定されたこと、2017年にHybrid ERが稼働したことです。横浜市重症外傷センターは米国の外傷センターのシステムを参考に作られた制度で、横浜市内の9カ所の救命救急センターのうち、重症外傷患者に対する緊急手術、IVR、集中治療を行うスタッフや体制が充実している2カ所のみ(横浜市立大学附属市民総合医療センターと東部病院)を重症外傷センターとして指定し、地域の重症外傷患者が集約されるようになりました。このように自治体が主導して地域全体で取り組んでいる重症外傷センターのシステムは、本邦では横浜市が初めてです(その後、20184月に岐阜大学医学部附属病院が岐阜県から岐阜県救急外傷センターの指定を受けています)。その重症外傷センターに東部病院が指定されているということは、東部病院が通常の救命救急センターの機能にとどまらず、さらにその上を目差していると言うことを如実に示しています。

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そして、201710月にはHybrid ERが稼働しました。Hybrid ERとは、初療室・手術室・CT室・血管造影室の4つの機能が集約されて救急患者専用に救急初療室(ER)に配備されているもので、当院は全国で10番目の導入施設になります(20186月現在、本邦では11施設が稼働)。また、当院のHybrid ER2ルームタイプという非常にユニークな構造になっていて、CT装置が2つの部屋を移動して、どちらの部屋でも撮影可能です。2ルームタイプのHybrid ERは、まだ全国でも2施設にしか導入されていない、まさに最先端の治療施設です。例えば重症肝損傷の患者では、患者を移動することなく緊急開腹術と同時にIABO(大動脈内バルーン閉鎖)やTAE(経動脈的塞栓術)を行うことが可能です。また重症骨盤骨折患者に対しては、ガーゼパッキング、TAE、創外固定などの治療を連続して行うことが可能となります。まさに今までとは一線を画する治療戦略を用いることができるので、Hybrid ERとは、外傷診療におけるパラダイムシフトと言って過言ではないでしょう。また当院救命救急センターでは三次救急はもちろん、二次救急も含む幅広い救急患者を受け入れていますので、重症外傷だけではなく、心肺停止患者に対する体外循環(ECPR)やショック、脳卒中等へHybrid ER応用も開始しています。20186月には全国の導入施設10施設が中心となってHybrid ER SystemHERS)研究会が設立されました。当院も創設メンバーとして、Hybrid ERの有用性を多方面で発信したいと考えています。

 災害医療にも積極的に活動しています。日本DMAT隊員に院内で18人が登録されていて、この数は神奈川県内でも最も多い病院の1つです。2015年の東北・北関東豪雨、2016年の熊本地震でもDMAT隊員をのべ14人派遣しています。  

 

制度(カリキュラム制
※リンク先は、2017年3月までに初期研修医を修了した後期研修医向けのプログラムと同一です

制度(プログラム制)
   連携施設
 当院が基幹施設として:済生会神奈川県病院、平塚市民病院
   当院が連携施設の場合の基幹施設:慶應義塾大学病院、済生会中央病院、平塚市民病院

 

募集要項

・定員:5
・応募期間:決まり次第お知らせします