消化器外科

消化器外科について

上部・下部消化管、肝臓、胆のう、膵臓といった消化器系疾患全般の外科的治療を行います。
外来・病棟ともに消化器内科とチームを組み「消化器センター」で診療を行っています。施設によっては同一疾患でありながら内科と外科とで治療方針の異なることがありますが、
当院では診療科にとらわれず、広く多角的に検討(外科・内科・放射線科・病理・救急科による)し、
病院としての治療方針のもとに治療を行います。
また当科の特徴のひとつですが、消化器外科は救急科とクロスオーバーしており、外科・救急が1ユニットとして診療を行っています。外来・入院・カンファレンスなど患者さんの診療も合同で行っています。

消化器外科で診る病気

食道がん、胃がん、十二指腸がん、大腸がん、肝がん、胆道がん、胆嚢がん、膵臓がん、腸閉塞、鼠径ヘルニア、虫垂炎、胆石症、胆嚢炎、急性膵炎 など

豊富な手術症例

別表のごとく、当院の手術症例は胃癌切除(100以上)、大腸癌切除(200以上)を中心に消化器がんすべての疾患で、全国でも有数の手術症例を誇ります。平成19年の開院以来、手術件数は現在も増加傾向で、近隣地域だけでなく、遠方からも多くの患者さんがいらっしゃいます。また胃がん・大腸がん・食道がん・胆石症中心に腹腔鏡手術が多いのも当科の特徴です。

質のよい医療の提供

当科が考える質のよい医療とは?

  1. 確実に治す医療
  2. できるだけ早く治す医療
  3. できるだけ安価な医療
  4. 安全な医療
  5. 患者さん・ご家族の皆さんに満足していただく医療

と考えます。これを基本として診療にあたっています。

“消化器がん”の治療方針

消化器がんに関する基本的治療方針は、EBM(科学的根拠)とガイドラインに準じた標準的治療を原則としています。しかし、標準的治療に固執するだけではなく、標準的治療を理解したうえで、もっとも患者さんにメリットのある個別治療を行います。治療方針の決定には、患者さん・ご家族の皆さまとよく相談し、医療側がベストと考えることだけでなく、患者さん・ご家族の皆さんが納得された中でベストと考える治療を行います。消化器系がんと診断されたら、まずは当院へお越しください。

キズのきれいな開腹法“真皮縫合”

真皮縫合

当科チームでは2007年12月より、開腹後の閉鎖に形成外科手技の真皮縫合を用いた新しい閉腹法を採用しています。この方法は患者さんにとても好評で、キズがきれいなだけでなく、抜糸や消毒の必要がなく、痛みが少ないのが特長です。シャワーも4日目から可能です。新しい閉腹法を導入することで、創感染の頻度が全国統計で14.6%であるのに対し、当科では2.2%と非常に低く、キズも化膿しません。真皮縫合の欠点は手術時間が数分長くなることです。このため消化器外科医が真皮縫合を施行しているのは世界的にもまれであり、学会その他で成果を積極的に紹介しています。

短期間の入院

質の高い医療とは、費用・治療日数ともに無駄を省いたものであると考えます。私たちが特に力を入れている腹腔鏡手術や真皮縫合などはそのための方策といえます。また、クリニカルパス(標準化された治療スケジュール)をほぼ全疾患に導入し、平均在院日数は10日以内、胃・大腸がんは術前々日に入院し、術後7~8日という全国でも類を見ない短期間での退院を実現しています。

24時間365日緊急対応可能

腸閉塞はじめ救急患者さんに対しては24時間365日の対応が可能です。吐血・下血など緊急で内視鏡処置が必要な患者さんも消化器内科と連携して24時間365日、内視鏡医(消化器内科または消化器外科)による緊急内視鏡処置が行える体制をとっています。

医療連携について

当科では、医療連携を重要視しています。これは、地域の診療所および中小病院の先生方との連携を緊密にし、ひとりの患者さんを病院と診療所が一体となり、地域で診るという考え方です。そのツールとして「胃大腸癌術後地域連携クリニカルパス」を診療所の先生方と共同で作成し運用しています。私たちの試みは、がん地域医療連携パスのモデルケースとして全国から注目されています。

日本肝胆膵外科学会修練施設

当施設では以前より多くの肝胆膵手術を手掛けており、2011年6月より修練施設(B)に認定されました。神奈川県下では大学病院6施設、市中病院4施設中の1施設で、横浜東部地区では唯一の修練施設であります。 特に肝胆膵外科領域では専門的知識、技術が必要であり、さらに高度手術侵襲がかかることから術後合併症の発生頻度が高いことが現状です。そのため肝胆膵外科手術をHigh volume centerに集約する傾向にあり、その条件としては、高度技能指導医・技能医のもと肝胆膵手術を一定数以上の施行している修練施設である必要があります。 今後も高い医療水準を保つ事に努め、肝胆膵外科の進歩をはかりたいと考えています。

  • 日本肝胆膵外科学会において高度技能医制度が発足されました。本制度の趣旨は、「高難度の手術をより安全かつ確実に行うことができる外科医師を育てる」ことであり、高度技能医であることは、高度技能指導医のもと、high volume centerといえる修練施設で経験を積み、認定基準に定められた手術実績数を持つ医師であることが表されております。(日本肝胆膵外科学会HPより抜粋)

NCD事業について

当院では、患者さんの健康の向上ならびに臨床水準の向上のため、一般社団法人 National Clinical Database が実施するデータベース事業に参加しています。当事業に関するご質問は、ご遠慮なく担当医にお尋ね下さい。

【医療機関の方へ】「膵がん早期診断プロジェクト」のご案内

 当院では、がん診療拠点病院として、さらにがん診療の充実に力を入れて地域医療に貢献していきたいと考えております。この度、その一環として「膵癌早期診断プロジェクト」を立ち上げることにいたしました。膵癌は我が国においても年々増加しており、2016年の日本の癌死亡数は胃がんに続いて第4位となっております。さらに膵癌の予後は極めて不良であり、2006年~2009年に診断された膵癌の5年相対生存率は7.9%と報告されています。予後不良の大きな理由の一つとして挙げられるのが、症状が出現したときにすでに病気が進んでいて、治癒が期待できる唯一の治療法である手術が不可能となることが多いことです。そのため手術が可能な段階での早期発見、早期治療を目指すことが何より重要となってきます。

 膵癌のリスクファクターは、膵癌の家族歴、慢性膵炎、症状の出現(背部痛、体重減少、黄疸)、新規糖尿病発症、糖尿病の急激な悪化、腫瘍マーカーCA19-9高値、血清AMY高値、肥満、喫煙などが挙げられています。これらのリスクファクターを地域医療連携の先生方と共有しリスクファクターを有する患者様を効率的に拾い上げ、発見、治療する体制を確立することが求められます。当院ではそのために「膵癌早期診断プロジェクト」を立ち上げ、よりスムーズに検査を受け治療ができる取り組みを整えております。

 貴院にて膵癌早期診断プロジェクトに該当する患者さんがいらっしゃいましたら、当院地域連携室(直通045-576-3546)に御連絡いただければ、受診日当日に採血・MRCP・結果説明が1日でできるように予約を取らせていただきます。

 また、切除不能膵癌に対しても化学療法や緩和医療などの診療を引き続きしてまいります。是非、地域の先生方と協力し横浜市の膵癌の治療成績を改善したいと考えております。検査が必要な患者様がおられましたら御紹介頂ければ幸いです。御指導、御鞭撻を心よりお願い申し上げます。

消化器外科 部長 江川智久
消化器内科 部長 中野 茂
消化器外科 医長 西山 亮

お申し込み方法
膵臓外来紹介状 兼 申込書
膵臓外来フローチャート

診療実績

スタッフ紹介

消化器・一般外科センター長
東部がんセンター長
■江川智久
(えがわともひさ)

日本医大1995年卒

専門分野

上部消化管外科(食道・胃)

特に専門としている分野

食道がん・胃がんの腹腔鏡手術、消化器がん化学療法

学会専門医・認定医

慶應義塾大学外科学教室客員講師
日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(胃)
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本食道学会 食道科認定医
日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
日本癌治療認定機構 がん治療認定医・暫定教育医
日本消化器がん外科治療認定医
日本腹部救急医学会 認定医・暫定教育医
日本消化管学会 認定医
日本胃癌学会 代議員
日本内視鏡外科学会 評議員
日本臨床外科学会 評議員
日本腹部救急医学会 評議員
医学博士

医長
■西谷 慎
(にしやしん)

東邦大2005年卒

専門分野

乳腺外科、消化器外科

特に専門としている分野

乳癌

学会専門医・認定医

日本外科学会専門医
日本乳癌学会認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィー読影認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

医長
■西山 亮
(にしやまりょう)
東京医科大2005年卒

専門分野

一般・消化器外科

特に専門としている分野

肝・胆・膵疾患

学会専門医・認定医

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本胆道学会認定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会 評議員
医学博士

医長
■三原康紀
(みはらこうき)

東京医科歯科大2006年卒

専門分野

一般・消化器外科

特に専門としている分野

上部・下部消化管、腹腔鏡手術

学会専門医・認定医

日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(胃)
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

医員
■坊岡英祐
(ぼうおかえいすけ)

慶應義塾大2009年卒

専門分野

上部消化管外科(食道・胃)

特に専門としている分野

食道がん・胃がんの体腔鏡下手術、消化器がん化学療法

学会専門医・認定医

日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
日本食道学会 食道科認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィー読影認定医
日本静脈経腸栄養学会 TNT Doctor
食道癌診療ガイドライン検討委員会 委員
医学博士

医員
■中野 容
(なかのゆたか)
岡山大2011年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■増田智成
(ますだともなり)

北里大2011年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■黒木淳平
(くろぎじゅんぺい)

宮崎大2011年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■栗山桂一
(くりやまけいいち)

北里大2012年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■古田土高志
(こだとたかし)

自治医科大2014年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■土田勇太
(つちだゆうた)

北里大2014年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■藤田将司
(ふじたまさし)

大阪医科大2014年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■持田 弦
(もちだゆづる)

群馬大2015年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■伊東彩香
(いとうあやか)

千葉大2015年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■中野亜由美
(なかのあゆみ)

横浜市立大2015年卒

専門分野

一般・消化器外科

シニアレジデント
■保武雄真
(やすたけゆうま)

佐賀大2015年卒

専門分野

一般・消化器外科